久保交差点



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 国道299号と川越−日高県道と武蔵台病院方面からの市道が会する交差点が久保交差点。巾着田から秩父方面に向かってこの交差点から武蔵台に入っていく。
 この交差点、巾着田方面から武蔵台に直進する時、スピードを落とさないで行くと大きくバウンドします。下手をすると車の腹をこすってしまう恐れがある。信号が変わるタイミングと、スピードを落とすタイミングに気を使わなければなりません。
 国道が一段と低い位置にあるので、この交差点がすり鉢状の底になっています。横切る際に、この高低差を受けてバウンドしてしまうのです。この交差点、何とかならないかと思ってきました。一昨年、母の武蔵台病院通いにあたってこの交差点を通過するときには、特に強く思いました。医者通いの人を乗せて走る車も福祉車両も同じ思いでしょう。
 この交差点の改修工事がようやく始まりました。ここに掲げている写真は昨年のもので、現在はもっと工事が進んでいます。工事は今年度中ということだったが、一向に進まない。東日本大震災復旧で電柱工事の資材と人員が動員されてしまって手薄らしい。
 この交差点、改修工事をするには非常に“手ごわい”事情があったようです。ずっと以前に飯能県土事務所の話を聞いて、最近、市の建設課で聞きました。
 もともとの地形を反映して国道に沿って低くなっており、雨水排水の側溝が両側にあり、川に向かって流れています。この方向の流れは絶対に必要。さらに交差点を横切って武蔵台排水処理場から出る管が埋設されています。巾着田方面への排水の流れの確保も必要。しかもこの管の埋設が60センチと浅い。この上に段差のない交差点を重ねるにはどうすればいいか。
 技術的に細かいことは分かりませんが、相当な工夫と地元との交渉を重ねたとのこと。私有地と接する道路の工事はいろいろと大変なことがあり、地元との丁寧な相談が必要であることが分かります。
 交差点はかなり拡大されて広くなり、その中央部を盛り上げて山の傾斜角度を5度くらいつける。それによって水を四方に逃がして川への側溝に流す。正確な表現はできないが、どうも、こういうことらしい。そして、武蔵台方面への市道との接点もスムースな車の移動ができるよう、舗装を改善するとのこと。
 国道、県道、市道が交わる交差点なので、残っている折衝は多いようです。道路工事の大変さを垣間見た見聞でした。