“歩道”

 車を運転していて以前から気になっていたことがあります。あちこちにあるのですが、特に台の交差点から書店がある県道交差点に至る市道沿いを毎日走るので気になっていました。
 それは何かと言うと、道路両脇に沿ってある――何と表現していいのかわかりませんが、道路でも歩道でもない部分です。この市道はかつて県道だったので、「埼玉県」という石が打たれています。
 素人が見ても、この石の外側(家と反対側)が道路部分だろうと推測がつきます。一部は土の斜面となって石が頭だけを残して隠れています。こういう所が主要な市道各所に見られます。
 土の斜面部分を石のところまで崩したり、道路との間の“あいまい部分”(境界ははっきりしているのだろうが外観印象として)を整備することによって“歩道”が確保できるのではないかと、ずっと以前から思ってきました。
  
 つい最近ですが、この趣旨に沿った工事が始まり、一部では完成しています。ようやく着手されたか、これはいいぞ、という思いです。これで多少でも、“歩道”(これを歩道と呼べるのかどうか分からないが)部分が広がり、歩く人にとっては大変助かります。
 徒歩であれ、自転車であれ、雨の日にここを通るのがいかに難儀か。車自体と車のしぶきを避けながら傘をさして通行する姿を車から眺めると、30センチでも50センチでも、あいまい部分を整備して“歩道”が広がればなぁ、と思ってきました。
 それにこの市道は、駅から巾着田方面への玄関口にあたる道路です。本当は、本格的な歩道を両側に設け、生活と観光のいずれにも役立つようにすればいいのだが、そうは簡単にはいかないということは分かります。とすれば、不整形になってしまうが、道路と人家の間の未整備地を“歩道”化すればいい、ということになります。
 市役所の都市整備部建築課の話を聞いてみると、この辺はもう十分認識していて、予算との塩梅で出来るところから工事を行うとのこと。しかし、当面は現在工事中の部分のみで、台交差点方面は未定らしい。
 予算の割り当てや優先順位等の問題があると思うが、こういう歩道化を進めてほしいものです。そうでなくても、日高市の歩道の整備は十分ではありません。主要な公共施設を結ぶラインを歩こうにも、安全な歩道を歩いて行けるまちづくりになっていない。区画整理地でも、見た目では歩道の整備は少ないように感じます。
 主要市道くらい、後ろを気にしながらビクビクしながら歩かなくてもいいようになれば、と思います。