地方議員の給料は高いか、テレビ討論

さあて寝ようかな、とテレビを消そうと思って、チャンネルをピッ、ピッ、ピッ。
サッと消してしまえばいいのだが、これがいけない。何をやっているかを見るのが。
ン、「地方議員の給料は高いか」。確かこんなタイトルだったと思う。
地方議員が何人かと市長等が出席しての対論です。
「高い派」は、地方議員1人と河村名古屋市長、東国原元宮崎県知事、毒舌のテレビ芸人など。
「高くない派」は地方議員3人か4人。
以下は、記憶に残った発言と私の突っ込み的コメント。
「高い派」から出た「年間何日くらい働いているのか」という問い。
これに対し、1人の議員の答え。
「365日」。
横山コメント「何をぼけたことを言っているのか。制度と自分の願望も仕分けできない発言。まじめそうな議員だけれども、これでは市政に通用しないね」
「高い派」の議員の「議員活動はボランティアでいい。議員活動は市民のボランティアと同じレベルで。(趣旨ははっきりしなかったが、報酬に関して言っているので、現状は高いのでボランティアレベルにすべき、という意味だと思う)」
これに対し、「高くない派」の女性議員の発言。例の東京都議会でのセクハラ野次で涙を流した議員です。
「ボランティアでもいいが、国民の政治意識がそこまで行っていないので無理」
私のコメント「国民の政治意識を言う前に、あなたの政治意識はどうなんだ。地方議会議員としての見識無きトンチンカンな発言。これも制度や仕組みの基礎知識がないことを証明している」
「高くない派」もう1人の議員の発言。
自分の報酬明細の拡大ボードを見せながら、「これは本邦初公開。いろいろと引かれてこれだけの額になる。ここから秘書の給与なども出さなければならない」。
毒舌芸人「何が秘書なんだ。コンピュータにやらせろ」
横山コメント「まったく、秘書と聞いてあきれるよ。論外! 何が本邦初公開なのか、議員の給与はいの一番に公開すべきでしょうが。地方議員の何たるかがちっとも分かっていない典型だ」
ボランティア発言をした「高い派」議員も同じ。市民受けを狙う気持ちがどこかにあるのかも知れない。それは分からないが、意識はともかく、この議員も制度・仕組みと自分の願望を仕分けできない点では「高くない派」と同じ。ボランティアでできっこないでしょう。その精神を発揮させる制度・方法が何なのか、具体的に提案できないで意識強調では、「高い派」と何も変わるところない。
河村市長は、私の聞いた時間では、もっぱら、世襲議員の問題を取り上げていました。河村氏は名古屋市議会と鋭く対決してきた人、地方議会の後れを最も良く知っていると思われます。が、自分の支持基盤をつくろうと議員を糾合して失敗、知識も見識もない議員を集めて市民の批判を浴びたことは、もう過去のことになってしまった。
テレビに出て来る議員のレベルがこんなもの。地方議会は大体、同じような世界で、住民はほとんど地方議会の内情を知りもしないし関心も示しません。
議会の方は、少しずつ小出しにしながら公開をしても、住民が関心を示さないことをよく知っています。チラリと見せながら、核心をはずしていくのが地方議会運営の要諦なのかもしれません。実際に、そうなっています。