一般質問 都市整備部関係について

4.都市整備部関係について
1.歩道整備について

 この質問の趣旨は、前の教育委員会による通学路安全調査から連続しています。
 県が行なってきた通学路安全点検調査によって、子供たちの安全面から道路交通上の歩道の課題が明らかになっている。同時に、歩行者の安全については市民生活の重要な課題である。生活の基本基盤の一つである歩道について、日高市の状況を正確に把握し、課題を明らかにしたい、という思いに基づく質問です。

(1)道路及び歩道整備について計画はあるのか。
 第5次総合計画では、生活道路整備事業として位置づけられ「歩行者等の安全性と利便性の向上のため道路施設の充実を図る」とあります。その中で、「安全性・利便性の確保を図り歩行者の安全性向上のため、バリアフリーの始点に立って歩道などの施設充実を図る」と明確に事業が位置づけされている。
 しかし道路・歩道整備の施策情報としては、マスタープランの中の1枚の簡単な道路方針図のみ。予算を計画的に執行する裏付けとしては不十分ではないか。

(2)歩行者空間を確保するためにどのような整備を行っているのか。
 事業としての位置づけがあるにも拘わらず、市民の実感としては、通学路安全、歩行者安全確保が行われている状態にほど遠い。
 市道については、従来から歩道が少ない上に、特に、最近の市街化状況の変化による交通の錯綜化で道路状況の変化が起こっており、歩道整備や歩行者安全確保が追い付いていない。第一に、こういう状況をどう認識し、第二に、実際の整備にどう結び付けているのか。また最近の路肩歩道化は短期促成対策としては効果があると思うが、今後の方針はどうか。

(3)他部署、他機関とどのように連携を図っているのか、について伺う。
 県道に関しては、市内を交叉する川越―日高線、飯能―寄居線の2本の県道が未改修のままの状態。市街地での危険度を県は十分に認識しているが、日高市からの歩道設置及び改修の声が届いていない状況である。県の通学路安全点検調査が教育委員会、建設課協力の下行われているのに、どういう連携、協働を行っているか。ハード、ソフトの縦割り発想を転換し、市民の生活にとって歩道は必要だという考え方の下、市内主要道、生活道路の歩道整備のための連携した新しい仕組みづくりが必要ではないか。

 《再質問》

(1) 再質問――道路及び歩道整備計画について
 やはり計画が整備されるべきである。現状では、道路・歩道整備に関して市民は何も分からない。一般会計で約6億5000万円の道路関係予算があり、さらに全額ではないが3億5000万円で区画整理の道路・歩道整備を行っている。これだけの予算執行を伴う道路・歩道整備に関して、道路方針図以外に何もないというのでは、説明責任も情報開示も果たしていない。発想を転換して、国道、県道、市主要道、生活道路の体系に歩道整備も組み込んだ整備計画は必須である。5万人クラスの市でも予算と連動させた長期計画で動かしている例は多々ある。

(2) 再質問――市道整備について
 高麗駅前台交差点から県道日高―川越線方面の路肩舗装によって歩行者環境は改善された。一部完成したが、県道に続く連続性の保持を目的で、路肩の全歩道化を実現させるべきではないか。通学、市民・住民、観光客のために格段の改善がみられ、都市計画上、必須ではないか。

(3)他部署、他機関との連携について
 市道、県道歩道一体整備の考えについて
 県道川越―日高線 栗坪付近について、古い歩道のまま、極めて危険であることを私は強調してきた。栗坪交差点を起点として高麗の郷方面500メートル工事決定。2.5メートル規格歩道整備の歩道整備が決まった。
栗坪交差点を起点として天神橋方面も、危険状況に関して県土も認識している。早期着工化へ住民・市民の声と教育委員会及び市の共同作戦をとるべきではないか。上記の案件も含め、県道―市道の歩道をつなげることで、歩道一体整備が可能となり、通学児童の安全確保と歩行者安全、観光客安全対策が進む。また他の地点でも、市の主要施設を結ぶ市道、県道一体の歩道整備の発想が必要である。このためには関係者との連携が必要。こういう考え方で促進すべきではないか。