ごみ有料化中止

 市長が一般質問の答弁で、ごみ有料化を中止すると明言しました。これは、○○議員の質問に答えたもので、選挙期間中の発言の確認を求めたことに対する答弁でした。
 市長選挙では、加藤、田中両候補がごみの有料化中止を訴えました。谷ケ崎市長は公約では明示していませんでしたが、選挙期間中に中止を口にしました。他候補への対抗上のことと、選挙で歩いた結果、予想以上に反対の声が大きかったことによるものではないかと思います。
 市長の発言の要旨は、有料化の前に減量を徹底して行う、しかし有料化を将来も中止という事ではなく減量化の推移をみる、ということです。結論は、私の主張したことと同じですが、今後は減量化の内実を問われることになるでしょう。
 市民の声を聞かない、理屈を通り越したあのがむしゃらまでの有料化の推進は一体何なのか、前市長の考え方を、私は徹底的に批判し撤回を求めてきました。どこから見ても理はないのに、この頑なさはなぜか、こういうやり方を認めては禍根を残す、と一般質問でも2回質しました。そして、条例化のスケジュールを念頭に、手ぐすね引いて全面対決の準備でいました。
 考えてみれば、最大の執行権限を持つ市長の命令一下ほど恐ろしいものはない。議員はこれをしっかりと監視しなければならないのだ。いいことだと言うことも、人間だ、思い込みであるかもしれない、巧妙な利権装置が組み込まれているかもしれない。市民の声を聞くことが十分でないかもしれない。そもそも政策の設定自体が間違っているかもしれない。いろいろあるはずです。
 ごみの有料化は、政策の設定自体が間違っていたと思います。太平洋セメント委託後3年で早々と平成17年の第一次行政改革大綱に掲げたことの意味を、よく考えてみるべきです。とにかく、てっとり早く、市民の負担に転嫁してしまえ、という発想でした。
 しかし中止の決断はよかったです。減量の追求も社会の在り方を変えようという望ましい市民社会をつくることに繋がります。減量化の取組について、原点に戻り全市民協力体制を築くことに努力したいものです。
 下に、今までの私の一般質問等での発言を載せておきます。

市政報告正11:10月第2号.pdf 直