快晴、駅からハイキングを巡る

 「駅からハイキング」の起点、高萩駅。9時頃から11時ころまで到着する電車からのハイキング参加者が順次歩き出す、というので、私も9時頃に行ってみました。
 観光協会の物産売り場やハイキング受付場所が設けられ、第1回目の受付客が並び始めています。産業振興課の担当者も売り場や受付準備を整えています。市民生活部長の姿も見えます。
 電車から降りた人は駅前の受付で、新規の人はポイントカードとバッジ、地図を貰い登録し、既登録者は自分のポイントカードを提出して加算してもらいます。後は自由に出発、地図に従って歩きます。電車が着くごとに受付は5列か6列の長い列ができ、受付が済んだあと、三々五々桜並木に向かっていきます。
 JR東日本大宮支社の企画責任者と話しました。黙っていても電車を利用する人は利用するし、新規利用客の開拓など必要か、などと思ってしまうのだが、鉄道全体では車や航空との競争で、長距離客や鉄道利用の旅行客獲得を不断に心掛けていかなければならないという。まずはJRのファンを作り将来的に自分たちの商品を買っていただくきっかけづくりが目的とのこと。
 JRの動向を見ていると、人が集まり移動する点と線を持っている利点をフルに商機に活かそうという姿勢が顕著です。今回の「駅からハイク」も交通と生活を結ぶ一大総合企業となったJRが、長期的視野から仕掛ける集客マーケッティングの一端なのです。
 日高市も単なる観光イベントや物産販売の機会だけとはとらえず、JRのこういう企画の意図や手法を学ぶべきです。学ぶべきと言っても即役立つという意味ではなく、インフラを基盤とする発想は、生活の利便や移動および人々の趣向を捉えるという意味でまちづくりの考え方そのものだということです。

 9時の最初の電車で来たハイキング客の列。最初の説明を行うJR担当者と、ポイントカード発行を担当するJR制服姿の職員。

 ハイキングに出かける玄関口の桜並木。この緑陰が好印象を持たれると思うが全行程を歩いて帰って来たときはどうか。

 女影ヶ原古戦場の碑がある霞野神社。最初の一服ポイント。観光協会委嘱のガイドが説明していました。

 田園の中心、「ぶどうの樹」から下小畔川上流を見る。左右の森のラインが心地いい。最高のハイキング日和に田園の良さを一番楽しめる場所です。ここはやはり大勢の人がいいところだと口々に言っていました。

 休憩ポイントのぶどうの樹。トイレ地点でもある。いつもの倍以上のアイスクリームを仕入れていたのだが、たちまち売り切れに。500人分くらいは用意しておけばよかった。
 私は全コースを歩いたと言いたいところだが、軽トラでコースを走ってみました。日高市の田園の良さを十分楽しんでもらえるコース設定になっているかということを考えると、もう一つ工夫があってもよかったのではないかと思います。