植樹

 朝の数時間、自治会の植樹の行事に参加しました。武蔵台6丁目が接する多峯主山の北側斜面に、多種多様な木を植えて花や実が楽しめる雑木林を作ろうという試みです。率直に言って、よくここまで漕ぎつけた、立派な成果だという思いです。
 何人かの熱意ある人の活動を自治会が後押しして実現したもので、いろいろな立場の人や組織の協力が実りました。いい企画であっても実現に漕ぎつけるのは、地域に関係することはなかなか大変なものです。市民活動やボランティアの創生と行政の協力等、知恵と経験の積み重ねが共有された例ではないかと思います。
 武蔵台のこの地域は前面が林地の斜面で、建設当初から時間が経って樹木の繁茂が著しく伐採してほしいという話がこれまでも幾度となく出ました。しかし、樹木の伐採ほど簡単そうで難しい問題はありません。当事者間の調整が難しく解決しないままでしたが、2年前、何度目かの自治会の課題として上がりました。
 この時、私は自治会の役員だったので、この問題解決の発端に少し加わりました。
 当時、武蔵台周辺から飯能にかけての広範囲の山地で、針葉樹の間伐・皆伐が県の事業として行われていました。私は山のことに関心があるので、この事業の現地作業を見学に行ったりしていました。その様子はブログでも何回か書きました。
 自治会の案件として上がった時、県の事業に乗せてもらえれば上手くいくのではないかと直感し、提案・調査・報告を行いました。行政のしかも県のコーディネートに噛ませれば信用・信頼性から可能性が見出せると思ったわけです。しかも数百メートルの至近距離で事業が行われているのです。間伐・皆伐の選択や樹種の問題等、条件はいろいろあったが、絶対に解決できない問題ではない。
 その後、A氏の意欲ある行動で伐採・植樹の話しが進み、自治会も周辺林地の針葉樹伐採と土地の寄付等の問題で積極的に関わり、今回の植樹に至りました。いろいろな努力の連携がつながったと思います。
 それだけに今回の植樹を祝福したい、自分も汗を流して木を植えようという喜びの気持ち満タンで参加しました。
 

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 急斜面に伐採のために入った重機がつけた道があり、それが都合のいい回遊路を形成しています。その道沿いに、いろいろな木を配置し、花と実と葉が変化を付けて楽しめるよう植樹が構成されています。武蔵台に住んでいる木の専門家が考えた配置で、細かい植樹設計図が出来ていました。
 招かれて来ていた、この山の伐採を行った業者の方が、こんなに段取り取っての準備と配慮された用意は植樹祭並みだと感心していました。
 マユミ、ニシキギウメモドキ、ガマズミ、ムラサキシキブミツバツツジ、オオヤマザクラ、イロハモミジ、ヤマザクラアジサイツツジ等、花と実を楽しめ、野鳥が集まるように工夫されています。
 眺めも素晴らしく、植樹地に隣接して多峯主山への登山道があります。何年か先の豊かな森が楽しみ。それまでは下草刈りが必要だが、それも森づくりの楽しい過程だ。