水辺再生? 水辺破壊?

 ○工事のために水路を変更した。


 ○護岸工事。かわせみの生息地だったが。


 ○これから水路を埋め戻していく。


 ○埋め戻しました。


 ○ブルがならした跡。河原ではない、これはグラウンドです。



 ○立派な看板。きれいに、できるだけ人為的にきれいに整備する都市公園化です。

(以上6枚の写真は、誤ってデータ倉庫の写真を消去してしまったので表示されません:2015年8月11日記)

 
 巾着田でこの2年間、盛んに土木工事が行われてきました。県の「水辺再生」事業です。
 水辺再生事業とは、県のパンフレットによると、「川の国埼玉 川の再生基本方針に示された、清流の復活、安らぎとにぎわいの空間創出を目指した整備で、4年間で県内100か所で進める川の再生を水辺再生100プランとして事業を進める」とされています。
 平成20年度から平成22年度にかけての、知事が熱心に進める事業です。事業の実施にあたっては、「箇所ごとに地域住民、河川環境に関する活動をされている団体、関係市町村などに参加していただくワーキングチームを作り、計画段階から地域と行政が一体となって取り組んでいる」とされています。
 水辺と再生という言葉からイメージががいいし、第三者の懇談会や検討委員会も設定され、さらに地域住民、NPOも入ってと、事業推進設計もうまく組み立てられているように見えます。
 日高市では、巾着田の整備と横手渓谷に遊歩道を作る事業がセットで実施されています。先の県議選でも、現職がこの日高市事業に予算を取ったと盛んに宣伝していました。
 私は、この事業の評価はキチンとすべきと思っています。県の直轄事業は市民の目が届かないために、問題があっても事前にはなかなかチェックできません。また、県の組織は霞が関と同程度の優秀性を持っているので、表面的には制度や推進の仕組みづくりも上手で、文面で読む限りは何も問題は無いようにみえます。
 しかし、この事業は形を変えた公共土木事業です。工事を無理に箇所付けていて、本当に川の再生になっているのか点検が必要と感じます。
 全貌もなかなか分かりません。複数の部局にわたっているし、市町村も負担しています。以前は、県事業が実施される場合、市も詳しく広報していましたが、最近ではさっぱりです。私達市民には、一般的に県のことは本当に分かりにくい。最近では、地方主権で予算や権限の流れも変わっていて複雑になる傾向もあり、果たしていいのかどうか疑問に思うこともあります。