大発見! 大発見!! 大発見!!!

後先になったが、4日前のことです。
順を追って書いてみます。


2日の朝、ラジオ体操からの帰りに、いつものように数十メートルの、
中の田公園内の遊歩道縁石を左右均衡をとりながら歩いていました。
縁石を歩くのは平均台を想定してのことで、身体のバランス感覚を養えるからという理由です。
時々、落ちないように下を向く。
「ヤヤヤー」である。29日の発見よりも数倍強です。http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20150429/p1
実際に声を発してはいませんが、内心の叫びは極致と言っていいくらい。
視線を下に落として数メートル四方の視界となったときに、何か黄色と白の点を感じました。
縁石を外れて、そちらに視線を向ける。
また、同じ漫画表現になってしまうが、これしかない。
「な、な、何と、」
「何と、キンラン、ギンランがそろって咲いているではないか」
夢ではないか。本当に。
驚いた。なぜ、突然出てきたのか。
しかも、こんな貧相な場所に、だ。
本当にキンランか。
ひざまずき、メガネをはずして、地面に額を擦り付けながら、
四方、八方から検分してみる。
そっと、触ってみる。
本物だ。
周囲を目を凝らして見回すと、あっちにも、こっちにも、です。
急いで、コナラがある場所を点検。
全域に出ている。大体が1、2本ずつ、多いところで5本近接して出ている。
………………
感無量。凄いことです。
一昨日、図鑑を見てケイランと判断したのは、ギンランだったのです。





キンランが野に咲いているのを見るのは、
小学生のとき、武蔵野の山野を駆け巡って遊んでいたとき以来です。
あの頃、特定の場所ではあったが、キンランが絨毯を敷き詰めたように咲いていました。
その光景は脳裏に焼きついています。
高度成長期に入って、里山の落ち葉や柴の効用は薄れ、
日本のヤマ(里山という言葉が使われだしたのはずっと後)に人手が入らなくなりました。
やぶとなり日陰となって、ヤマの植物相も変化し、
キンラン、ギンランも生育できなくなったのです。
そして、経済成長とともに、日本固有の動植物の生息圏は狭まり、
キンラン、ギンランも、環境省レッドデータブック
絶滅危惧類のリストに名を連ねることになりました。


それにしても、なぜなんだろう。
今まで全く見たことが無かったのに、突然、一度に出てきたのは。
こういう仮説、推論をしました。