日本葡萄愛好会総会

この時期の総会には、毎年スケジュールが合わずなかなか行けないが、今年は日程重ならず参加。忙しいのだが、1年に1回か2回しか合えない各地のブドウ栽培者やワイナリーの話しを聞きたい。それに、12月に亡くなった理事長のお墓参りもあります。
圏央道を山梨へ。中央に富士山が見えたので写真を撮るが映っていなかった。

ブドウ畑に囲まれた墓地に詣でました。墓地から見た甲州盆地のの山々。

12月に亡くなった澤登理事長(初代理事長の弟)は1928(昭和3)年生まれ。早稲田大学政経を卒業して以来、山梨で農業や地域づくりに邁進してこられた。昭和30年ころ初めて巨峰栽培を山梨で取り組み、一大産地に育てた。また昭和35年ころより有機農業の研究を始め、ブドウの無農薬栽培に成功、以来、一貫して無農薬農業を実践・提唱してこられた。栽培するヤマブドウ系生食ブドウと製造したワインの名声は高く、市場に流通することなく顧客に引き取られると聞いています。地域から日本と世界に向けられる視野は広く、尊敬して止まない農業者でした。
ホテルでの夕食時、参加したワイナリーのとびきりの高級ワインが並びます。製品紹介のあと一通り試飲、好みを定めてじっくり味わいます。どれも、日本葡萄愛好会の品種より製造したワインで、北は葛卷ワインから西は三和酒類(イイチコのメーカー)のワインまで、それぞれ特徴があります。それにしても小公子という加工用ヤマブドウ系品種を原料とした赤ワインは素晴らしい。いかに日本の気候に適合した品種として優れているか、私でも分かります。

宴会が終えた後も、一室に参集あるいは各室で農業談義。相部屋の埼玉県某町の新規就農者A氏は、私よりも年上だが意欲満々、いつまでも農業を続けるための健康維持のことやら、ブドウの品種、棚の仕立て法、資材、野菜の栽培経験、農業機械のこと、井戸掘りのこと、あらゆることを思いつくまま話して楽しい。