一般質問 企画財政部 IT化とITコストについて

 この問題に関しては、非常に幅広く専門的にもなるので、今回は基本的な点の確認と問題意識に関する質問です。

2.IT化とITコストについて
 (1)IT化の現状は系別、課別にどうなっているか。
 行政事務の効率化や市民サービスの向上のためにITを積極的に活用するのは当然です。IT導入の結果、膨大になった市役所内の情報システムの全貌が市民に見えにくくなっている。市役所内の全情報システムは機能系別、役割・課別にどう分類できるのか。

(2)各ITシステムの管理体制と内容は。
 (1)の質問と関連して、市役所内全情報システムの管理体制は、どうなっているのか。セキュリティに関しては対策基準による組織としての細かい行動基準があることは承知しているが、運用・管理についてグループ別・担当別基準等はどうなっているか。

(3)行政改革課題としてのIT調達とコスト評価について、現状と今後の対応は
 行政改革課題としてのIT調達とコスト評価の現状と今後の対応についてうかがいたい。まずシステム関係の費用として、機器、ソフト、保守等関係する費用一切を合算するとどのくらいか。私の計算では、2億5000万円くらいだが。
 予算書、決算書で、システム関係として初期導入コスト以外に、システム保守委託料、機器保守委託料、システム借上げ料、ソフトウェア使用料等の項目が行政の全分野にわたって多数ある。これらシステム費用は毎年、恒常的に発生するコストとなっている。基幹システムおいても、個別システムにおいても、これらのコスト評価や積算、ベンダーとの交渉は自治体の弱点であることは周知である。コスト評価が難しく自己評価が最も危うい分野の対策として、外部評価を入れる行革課題としたらどうか。

(4)IT化に係わる組織と人材について、現状と今後の対応は
 IT化に係わる組織と人材の現状と今後の対応について伺いたい。現担当部署である企画財政部の情報政策担当は、人的資源からしても、調達から評価までIT政策全般に対応するのは無理なことは明らか。コスト削減と組織横断的対応のためには、ITコーディネートの外部の目が必要と思われる。今後の対策として、行政評価が始まる今こそ人材と評価対策の検討が必要だ。

《再質問》
 外部の専門家の意見を聞くことは必要である。2億円の自動的に発生する予算であれば、専門評価で1割、2割を削減することでも大変な節約になり、新しい財源となります。さらに、自治体のIT問題は、将来の広域化や自治クラウドの課題として目前のテーマになっている。これを内部人材で乗り切ることは明らかに無理。行革の課題として取り組むべきではないか。