飯能の資源ごみ回収



 東飯能駅近くを走っていたら、何か網袋が所々あるのに気が付きました。何だろうな、と思って見ていたのですが、ピーンときました。飯能市の資源回収用ネット袋です。
 これはペットボトル回収用網袋で、相当近い距離であちこちに置いてあります。車を停めて検分してみました。中に入っているペットは非常にきれいな状態で、洗ってあることが分かります。
 飯能市の資源回収の特徴がここにあります。すなわち、回収されたものが“きれい”であることです。徹底してきれいにすること、これです。資源として価値のあるものだから、きれいにして戻すということを行政が市民に周知し、市民も言われたからではなく自分の問題として実践している。きれいなペットボトルにはこういう背景があり、当然、回収物には“良い値”がついて回収団体も潤います。
 飯能市のプラスチック分別回収は平成19年から始まりました。このことについて議会での質問に、環境部長の答弁にこうあります。

 「プラスチック類の分別収集が……市民の皆さんの御協力により、大変よい状態で分別排出をしていただいた。9月の分別収集の実施に向け、ごみカレンダー、ごみ分別辞典を全世帯配布。そのほか、市のホームページ、広報で2回周知。さらに、ごみ説明会、プラスチック分別説明会、廃棄物減量等推進員説明会を6月25日から7月9日の間、13会場で26回開催し、2,191名の参加をいただいた。また、ごみに関する出前講座を現在まで38回開催、説明会、出前講座、合わせて4,000名以上の市民に参加をいただいた」

 2週間にわたる減量・分別の説明会を26回開催しています。これは恐らく、時間外の職員出動でしょう。出前講座も38回、その結果、参加した市民は併せて6000名以上。
 日高市の場合。我田引水の勝手な理屈で決めた有料化について後追いで説明会を開催、その回数を誇っているかのようだが、飯能との意識に差は歴然です。ボタンが掛け違っているのも気付かないで有料化に突っ走ってきた状況は何と表現していいのか分かりません。市長選では2人が有料化反対、中盤からは谷ケ崎市長も反対を表明した。
 これからが肝心、どんな最初の一手を市長が打つか、である。