堰の大掃除

 例年行っている田んぼの堰づくり。水利組合のメンバーが集まって溜まった泥や砂をさらい、新しく堰を作ります。今年はコメ作りが出来るかどうか分からない状態で、どうするか皆迷っていたが、当面は湧水で間に合いそうだから例年の半分ほどの面積を作るという。
 汚水の浄化と川の復元の様子を見ながら、間に合えばポンプアップして川の水を使おうという事になった。しかし、そうであっても今の堰の状態のままでは、どうも気持ちが悪いしすっきりしないなぁ、という思いです。
 そこで、一旦、堰を全部取り払って底さらいをし、溜まった泥を洗い流すことにしました。雨の後で水量多く流すには都合がいい。朝8時~からお茶を挟んで12時まで作業し完成させました。

 水止めのビニールを張りながら角材を積んでいき、最後に両脇を肥料袋などで止水する。

 水流が直進する脇にはどろが溜まりやすく、右側は何年もかかってできた堆積。 

 水量が多く、あっという間に堰は満タンになった。

 泥さらいをしていた時、おーい、何かいるぞ、と上で見ていた人の声。たまり水にタナゴがいた。タナゴには16種くらいあるが、これは多分、タイリクバラタナゴかもしれない。この堰下には以前からたくさんいたが、1匹でも確認できたことは嬉しい。 

 立派な、としか言いようのない面構え。これはウシカエルらしい。ブオー、ブオーと大きい声で鳴く。もともとは食用としてアメリカから入ってきた帰化動物で、動くものは何でも片端から食べてしまう。

 例年以上にきれいに泥さらいをし、堰も水もれなくしっかりできた。タナゴもカエルもドジョウもいたし、何かほっとした気分です。どうしようかという気分もへでろといっしょに流れてしまった感じで、今年もコメを作るぞ、という気分にお互いなりました。これで、汚水の流入を完全に止めてくれればいい。そうすれば堰に溜まる水もきれいになる