国際興業バス路線継続候補事業者との交渉結果


 全員協議会報告事項の第4.「国際興業バス路線継続候補事業者との交渉結果」企画財政部 企画課
 現在までの交渉結果を一覧にまとめて提出してくれました。4月21日にもこの問題で書きました(http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20120421)。その時、文化新聞掲載記事を引用して、補助金総額6600万円と書いていますが、今回の表では総金額については触れておらず、全員協議会での説明でもトータル5000万円としていました。いま両数字の違いを検証できないので、とりあえず、このまま掲載します。
 表によると、飯能市は3月29日に国際興業から次の条件を提示された。
補助金増額:当初1300万円→2000万円となりさらに→3000万円追加。合計5000万円の条件
・原市場と吾野のスクールバス継続
 この条件を提示された飯能市は、福島大学特任准教授の吉田樹氏の意見を求めた結果、表にある提言のようなこととなり、国際興業の条件を受け入れることになった。4月12日回答を行い、19日議会の承諾を得て、その後19日から5月にかけて13回のタウンミーティングを市長出席のもと行う。
 国際興業としては継続の意思を持っているが、大株主の意向は撤退してバスセンターを売却するという考えらしい。外資金融資本の大株主であるからやはり厳しい。
 日高市についてはどうか。飯能が条件を受け入れることにより当面の影響はないが、撤退となった場合の路線継続候補事業者としての意向は表を見ると明らかで、継続意思を持つ2社の考えはやはり分割継続です。
 これらの動向から将来の姿が見えてきます。赤字路線は飯能市の問題であるから飯能市補助金にしろ自主運行にしろ対蹠せざるを得ないと思います。他の路線は黒字であるから他社の継続可能の可能性があるという極めて常識的な結論です。いずれにしろ、将来の地域の有り方を踏まえた総合交通計画を検討しなければならない時がきたと言えます。