国際興業バス撤退、飯能補助金増額で決着

 20日付で、市から国際興業バスの撤退問題について新しい情報がきました。
 国際興業が地元バス業者と路線引き継ぎ交渉を行った結果、各社は引き継ぎは出来ないという事は、以前の情報でしたが、飯能市が赤字路線を含む全路線の運行を平成26年4月以降も強く望んだ結果、国際興業が提示した条件を検討している、ということです。この条件は、飯能市への条件であることから日高市としては交渉を見守っていく、という内容です。
 翌21日、文化新聞にその内容が掲載されました。
国際興業が行った他社への引き継ぎ交渉が成功しなかったので、飯能市が独自に交渉したが、赤字路線の引き継ぎは困難、他路線の引き継ぎも各社各様の事情で困難。
・再度、国際興業との延長交渉の結果、総額約6600万円への補助金増額で継続が決まった。
 主な内容は以上の2つ。飯能市はこれだけの補助金をつぎ込んで、山間部の路線を維持することになったわけです。ただし新聞によると、各路線の赤字データが開示されていないようです。
 うーん、これだけの金額です。特定企業1社への補助金としては、相当、思い切った決断です。26年までまだ間があるのに、早々と増額を決める前に何か検討課題は無かったのかな、というのが常識的な感想です。たとえば有料のデマンドバス補助金を組み合わせるとか。26系統もあるんだから、いろいろ条件があるのでしょう。
 さて日高市は、この決着で万々歳? 日高市路線は概ね黒字で問題はないからです。とは言っても、飯能市決着がいつまで続くか分からないし、現在の路線バスの状況で日高市の市街地構造で市民の要望を満たしているのかどうか。
 現在は検討されていない交通総合計画の策定と検討は、バス路線の帰趨にかかわらず必要です。その中で市民の移動のニーズをキチンと位置づけ、必要な対策を講じていくべきです。