協働講演会

 生涯学習センターで行われた市主催の「協働によるまちづくり講演会」に行きました。
 主催は日高市、後援は日高市区長会と日高市コミュニティ協議会。会場はほぼ満杯で、ざっと130人くらいの出席者です。これ程多くの出席がある講演会はあまりないと思います。
 市の肝いりの講演会で広報も行き届いていたためもあるでしょうが、講師の珍しさもあったと思います。私もテーマもさることながら、講師の経歴に関心を持って出かけました。
 講師は、三遊亭らん丈氏、れっきとした落語家、真打です。氏はまた、町田市議会議員です。案内にあった学歴はこうです。
 立教大学文学部卒業、立教大学経済学部卒業、早稲田大学社会学部卒業、早稲田大学大学院社会科学研究科終了、現在、一橋大学国際・公共大学院在学 中。
 市議会議員になったのは2006年、現在2期目です。建設常任委員会委員長。議会運営委員会、議会改革調査特別委員会に属し、消防団員も務めています。
 驚きました。この燦然と輝く学歴。随分よく学んだもんです。私は、この飽くことなき学問探究心はなぜなのか、市議になった動機は何なのか、等のことを期待してきましたが、残念。そのことについては、触れることはありませんでした。
 話は、協働についてと質問が約1時間30分。残りの30分が落語でした。さすがに落語家です。話の題材の取り方は面白く、協働について分かりやすく説明しました。内容的には初歩的でしたが。
 市長も出席しあいさつされました。
 市は講演会等で協働のPRに余念がありませんが、肝心なことは、市の事業に協働が根付き、成長しているか、ということです。
 20日日高市廃棄物等減量審議会があり、ごみの有料化が審議されました。市の有料化への準備が着々と進んでいます。しかし、市の誘導審議が明確な一方で、委員の方が日高市のごみ処理の実態を本当にご存知の上で話しているのか、いささか疑問に思いました。今までの審議会の経過の中でも、日高市のごみ処理の仕組み、構造についてしっかりと議論したことはなかった、とある委員から聞きました。
 ごみ処理は、市民と行政の協働が最も発揮されなければならない市民生活の基本的分野です。しかし、その努力がほとんどされないで、説明も不十分な状態で、かつ廃棄物行政の失敗を隠すような形で有料化が進められている状況に、私は本当に危惧を覚えます。