「あれは何だろう」に行ってきました

 「若い林業家がんばれ」と「あれは何だろう」と、森林と樹木について感じたことを続けて書いたら、早速、森生さんからコメントをいただいた。さすがこの二つのことに関しては目ざとい。補って頂けるしヒントもあるので嬉しいです。そうでなくても誰も読んでいそうもないブログと自認しているので、偶のコメントには元気が出ます。
 森生さん、「あれは何だろう」に行ってきました。今日は病院の帰りに思い切って寄ってきました。レストランの4階から眺めていた時は、あそこまで簡単に行けるなと思っていましたが、いざ現地に行ってみたら、けっこう大変。山際の刈っていないかん木をかき分けてたどり着きました。
 こんなイノシシが出るところに栽培作物など作るはずがないと思っていましたが、何か植えてある感じがあったので、果たしてそれが何か、にまず関心がありました。ここは間伐ではなく皆伐(皆伐は、対象となる区画にある森林の樹木を全て伐採すること:ウィキペディアより)です。この斜面から病院レストラン方面を眺めた景色がこれです。

 石器時代住居跡方面を眺めるとこんな景色になります。

 斜めに積んだ枝は土砂の流失防止のためだということは分かっていましたが、そこに何が植えられていたか、皆伐の跡にやはり樹木が植えられていました。サクラ、コナラ、カエデ、あとケヤキに似た葉の木。斜面一面に植えられていました。規則正しく植えられていたように見えたのですが、それはありません。刈られた雑木が枝を伸ばしていただけでした。

 皆伐地域に隣接する山は間伐が済んでいました。重機が入れる道が山腹を巻くようにつけられており尾根下はきれいになっていました。この辺一帯、相当広い区域になりそうです。この間伐を地主が果たしてやるだろうか。疑問が湧きました。
 斜面を降りていくと神社がありました。社殿の裏に2枚の雑巾がキチンと広げてかかっていました。周囲はきれいに掃き清められ、子どもの頃遊んだあの神社の雰囲気が漂っています。

 神社近くの家の庭で植木の手入れをしている人。これ幸いと話し掛け聞いてみました。
 「裏山がきれいになっているけれど、あれは地主がやったんですか」
 「いや、あれは国が全部金を出してやったものだ」
 「えっ、国? 県でしょう?」
 「いやっ、国だ。国の金で伐採して、材木売った分は経費さっ引いて地主の取り分になるら。もっとも、丸太は1本200〜300円で小遣い銭程度だが。ここは、まだ端っこでもっと奥の方もやることになっているんだ。木を切った後に、杉ではない木を植えることになっている」
 とこんなやりとりでした。どうやら、ここも国?(これは国ではなく、間違いなく県だと思います)の伐採事業が行われているようです。その後分かったことがあるのですが、次に書きます。