『くらしの豆知識2010』 公民館にあります

 公民館の玄関を出ようとした時、ふと傍らの机を見ると、なにやら小冊子が何冊か積んでありました。何だろうと思って手にとってみると、タイトルに『くらしの豆知識2010』とありました。
 表紙には「特集 くらしのセーフティネット」とあり、下部に「日高市消費生活相談室」とあります。裏表紙にも日高市の名称があります。
 日高市は看板だろうと思って、奥付を見ると、編集・発行が「独立行政法人国民生活センター」。本の大口の購入者に対しては、名入れと言ってこのように名前を入れることはよくあります。このことから国民生活センター
が発行したこの冊子を日高市が大量に購入したことが伺えます。
 この冊子は自由に持ち帰ってよいとのこと。この財政逼迫のご時世、「お金がない」が口癖の日高市行政にしてはずいぶん大盤振る舞い、太っ腹だなぁ、と一瞬思いました。


 『くらしの豆知識2010』はなかなか充実した内容です。生活のあらゆる面で起こり得る事件・現象にどう対処すべきか、知識・情報と行動の仕方ををわかりやすくまとめてあります。座右に1冊置いておけば、テレビや新聞を見たり読んだりする際にも役立ちそうです。
 政権交替で社会の仕組みのあらゆる情報がオモシロオカシク降り注いできます。生活に関することでも専門的で理解がむずかしいことも多い。この本はちり芥の如く溢れる生活情報を整理するにもいいと思います。
 毎年発行し2010年版は38冊目となるとのこと(2009年3月発行)。年輪を積み重ねてきて工夫された読みやすさがあります。2010年版は「内容をすべて最新の情報で新たに書き下ろしました」
 日高市によると(産業振興課)、公民館になくなっても、市役所窓口で申し込めば貰えるとのこと。公民館に行ったら是非お持ち帰りください。書店で買えば1冊450円します。
 最初に書いたが、日高市が公費で購入して無料配布。こういう役立つ本なら結構なことだとも言えますが、3月と言う時期が微妙です。市のHPの消費生活相談の項では、配布のことは触れられていません。結局、早いもの勝ち?
 本の内容は次のようになっています。
 特集 くらしのセーフティネット
  ローン、学費、年金保険料が払えないとき
  医療費が払えないとき/失業したとき
  母子家庭への支援策
  生活保護を受けるには/生活福祉資金を借りるには
  多重責務に陥らないために
  借金が返せなくなったら
  非正規社員はどれだけ守られているか
  住居を退去させられそうになったら
  就職支援制度
 IT被害にあわないために
 契約をめぐる知識
 契約トラブル注意報
 金融・保険のいま
 シニアライフの設計
 住生活の知識
 食情報を生かすには
 新しい消費者行政の流れ
 こんな場合は、どうすれば?
 資料編
 ・困った!知りたい!ときの相談・問い合わせ機関
 ・全国の消費生活センター一覧
 ・監修者・執筆者一覧