動き出した日高市総合計画 1

 以前、総合計画について「見えてこない日高市総合計画」というタイトルで、9月末から10月初めにかけて4回書きました。しかし、3か月過ぎてこの12月になって、ようやく動き出しました。
http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20090929/p1 見えてこない日高市総合計画策定(1)
http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20090930/p1        〃        (2)
http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20091001/p1        〃        (3)
http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20091002/p2        〃        (4)

市民会議と市民アンケート

 まず市民会議の設定が決まり、委員の募集が開始されました。
日高市総合計画策定市民会議の委員を募集します」(ホームページ12月1日、広報ひだか12月1日)。
 メンバーの募集案内にはこう書かれています。
 ――市民会議の役割 市が策定した「第5次日高市総合計画(素案)」に対する総合的な意見や各施策における市民の役割についてご意見をいただき、最終的に「提言書」をまとめ、まちづくりの方針として市長に提出します。日高市市民参加条例に基づき、市民のみなさんと市の協働によるまちづくりを進めていくために、この提言書を「第5次日高市総合計画」策定に生かしていきます。――
 それから、市民アンケートの実施についての案内がありました。
 「日高市のまちづくりのための市民アンケート調査ご協力のお願い」(ホームページ12月8日)。この記事の冒頭の文章はこうなっています。
 ――市では、今後のまちづくりを進めるための指針となる第5次日高市総合計画(平成23年度〜32年度の10年計画)を策定しています。この調査は、この新しい総合計画の策定にあたり、市民の皆さんの貴重なご意見をお聞きしたく実施するものです。20歳以上の市民の皆さんから1,600人を無作為に抽出し、12月7日に郵送でお送りしています。――
 市民会議の募集締切りが22日、アンケートの締切りも22日。年内駆け込みセーフとばかりに、策定プロセスにおいては極めて重要な案件が急に動き始めました。市民会議の任期は、1月から3月までの3ヶ月、3月に市長への提言を提出とあります。
アンケートを集計して分析するのに、通常は3ヶ月がかかるから、市民会議の提言と同じころに結果が出るものと予想されます。 

策定スケジュールの訂正

 この二つの新しい動きに伴って、ホームページの「総合計画」のページにある「策定スケジュール」も以下のように書き直されました。
 市の行政情報をホームページで見ていて感じるのですが、情報を更新すると、それまでの情報は削除されてしまって経過が分からなくなることです。これは、日高市の行政情報全体について言えると思います。このことは、市民の知る権利と自治体運営の関係に関して非常に重要な問題を含んでいます。これについてはまた別途書いてみたいと思っています。
 
・平成20年6月 策定方針策定
・平成20年9月 各種団体懇談会の開催
・平成20年10月 庁内プロジェクトチーム設置
・平成21年3月 庁内プロジェクトチームの成果
  基本構想「日高市の将来都市像」と「施策の大綱」(PDF/32キロバイト)    
・平成21年12月 市民アンケート調査実施
 「日高市のまちづくりのための市民アンケート調査ご協力のお願い」のページに移動します
・平成22年1月 市民会議設置
 「第5次日高市総合計画策定市民会議参加申込書」(WORD/43キロバイト
 「第5次日高市総合計画策定市民会議参加申込書」(PDF/82キロバイト
・平成22年4月 市民コメント実施(予定)
・平成22年4月 日高市政経営審議会へ諮問(予定)
・平成22年9月 日高市議会へ提出

 変更前の策定スケジュールについては、保存してあったので、幸い変化の内容は把握できます。「変化」というのは、つまり「遅れ」であります。そのことの意味するものは何か。それを問うことは、日高市の行政全体の執行のあり方を問うことになるような気がします。(続く)