政治と選挙の季節

 一昨日、高麗駅近くの畑にいたら「石破先生来る」の拡声器から流れる声が風にのって聞こえてきました。高麗川の丸広前で演説を行うとのこと。30日に投票が行われる衆議院選挙を前にして、候補者の応援にきたようです。自民党の候補予定者である大塚氏の応援であることは明らかなのですが、これは「政治活動」であって「選挙活動」ではないのです。
 その線引きは一般の者にはわかりにくいことが多いのですが、告示(公示)前の活動は、「政治活動」で、以後が「選挙運動」とされています。
 どう違うのか。選挙活動は、特定の候補者を特定の選挙で当選させるための活動、とされます。一方、政治活動は、政党や後援会が政策の宣伝や普及および党員獲得のための活動、とされています。
 細かい規制もいろいろありますが、実際は、何々選挙で何々某をよろしく、という表現を使わなければ選挙運動となることはなく、言い方、表現に少しの注意をすれば何でもOKというのが実情です。
 そうでありながら実際の選挙活動となると、候補者個人の政策や見識がわかる方法は全くありません。小選挙区となってからは公開の演説会は中止となり、政見放送は一人わずか数十秒。これでは、理念や情熱や政策の訴えなど、わかろうはずがありません。選挙制度は根元から見直し、公開・公営の演説会や討論会を中心にすべきだと思います。
 一方、民主党の候補予定者である五十嵐氏の応援は、上田埼玉県知事です。過日(5日)、五十嵐氏主宰の塾の講師として、飯能で講演会が行われました。演題は「グローバル経済と日本」。
 意外なテーマですが、中立を標榜する上田氏は県政に関係のないテーマで話し、冒頭の発言は「間違っても決起大会などと言わないように」でした。司会は飯能市議の石井健祐氏。この3人は若き頃、『これが政治改革だ 日本の未来を信じる人のために』と、志を同じくした仲でした。

 無所属の国会議員でよくテレビでも見かけた江田憲司氏(神奈川8区)が、自民党を離党した渡辺喜美氏が結成した新党に参加しました。この人の発言にはずっと注意してきたので、今後どうなるか興味があります。 
 東大法学部卒、通産官僚だった時に橋本元総理の首席秘書に抜擢されました。現在まで進められてきた改革(いわゆる小泉改革)のもとの原案は、橋本総理時代に作られたものも多く、その時に関与した経験から政策には非常に強い、という評価があります。
 自身も官僚であったことから霞ヶ関の実情にはきわめて詳しく、官僚支配打破を一番の政策に掲げています。
 私は、2回落選しながらも完全無所属自民党民主党を相手に競ってきたその心意気と、政策に関する的確な指摘や主張に関心を持ってきました。TV出演での知名度や政治改革への強い情熱によって、神奈川の都会派選挙民からは非常に強い支持がありましたが、一方で単独行動ではなく「力」を持つことも望まれていたようです。
 日高に来た石破氏は4回、上田埼玉県知事は何と7回、それぞれ政党変化を経験してきています(ウィキペディアによる。名称変化も含む単純加算)。江田氏はどうなるか、「力」を手中にすることができるのか、初志貫徹といくかどうか注目していきたいです。


 ヨコ12メートル、タテ91メートルの隣の田の草刈をしました。さすがに一日仕事でした。ここも、かつては田であったが、今は放棄地。自由に使わせていただいていいことになっています。
 ここを何かに活用できないか。昨年はサトイモを植えてみました。できることが分かりました。しょうがもいけます。湿田でもいろいろ利用を考えるのは面白い。