西武鉄道の改革

と見出しを書きましたが、私がそんな大テーマを書けるはずがありません。小さな改善程度、私が思わず「おっ」と感じたことです。
飯能駅の特急ホームにいるとき、見かけない電車が入ってきた。色が深い赤色と小豆色との中間くらいか、落ち着いたいい色の電車が到着しました。駅員さんに聞きました。
これは1日に一本しか走ってない、京急線への乗り入れ電車だそうです。お馴染みの黄色い電車の色違いです。京急とのコラボレーションで、京急電車の色に合わせて地域への親和性を高めた趣向らしい。半年前から走っているという。いい試みだと思うが、逆に、黄色のままで走っても、京急沿線にサプライズが走って面白いかも。とにかく、最近の鉄道各線の乗り入れ状況はすごいものです。各線入り乱れての乗り入れで、こんな所まで行けるんだ、という驚きを感じます。

こちらは、池袋駅に到着したときに見た場面。あれっと思いました。特急の改札口がない。特急ホームからそのまま出て、普通改札口です。これは何でか。駅員さんに聞きました。


これは、特急車内で乗客と特急券所持を合致させる、同期させるソフトが開発され、改札口で乗車券といっしょに機械確認する必要がなくなった、ということです。大改革です、これは。
特急券販売と確認に関わる利便性は、私は、常時、特急を使っていた10年以上前から感じていました。
まず、池袋駅での特急改札、これは、乗客はみな感じていたと思います。改札機前での滞留時間と改札不適による修復時間を。特急利用者は急いでいますが、ここで特急に乗った快適気分と時間短縮効用が損なわれてしまいます。ほんの数分のことですが、そこのところの解決を目指したもので、正に客の気分と利便を改善した、日本的きめ細かさかな、と思います。
もう一点は、この写真からは分かりませんが、券売機に関してです。これはもうずっと以前から改善されましたが、私が日常的利用していたときは、券売を待つ行列とホームに行く人の流れが直交していて、急ぎと待ちの気分・危険とイライラの“直交”でした。券売列を直角に曲げて交錯しないように進言したことが2回ほどありました。
普通の企業の合理性をもってすれば、速攻、改善ですが、当時の西武はそうでなかった感じです。改善されたのはいつだか知りませんが、当然の対策でした。西武鉄道粉飾決算外資乗り込みの試練を経て、コンプライアンスに敏感な会社になり、地域に貢献する企業になって良かったと思います。