雇用についてのNHKニュース

昨日の朝のNHKニュースは、見応えのある内容でした。労働市場の実態です。膨大なハローワークのデータを分析したというだけあって、今まで漠然と言われていたことの確認や新しい事実が指摘されていたと思います。
・全国で求人が増えている。
・介護求人が増えても退職者が多い。
・求人が増えた産業と、仕事を辞める人が多い産業の比較で上位5位から分かる事実。
・医療・福祉、卸売り・小売り、サービス、飲食・宿泊等、両方に同じものがある。→離職率高い
・女性の仕事探しは相変わらず厳しい。パートしか仕事がない。
・非正規雇用の仕事が多く、正社員の仕事は増えていない
労働市場の質を高める、つまり正社員を増やすことが必用

文字や数字の集積を分解・整理してそこから特徴ある要素、新規な要素を取り出し図表化して簡潔にまとめ、必用に応じて取材画像で補ってくれる手法はテレビならではの面白さと分かりやすさです。
しかし、そこに危険も潜んでいることもあり得るわけですが、それはさておいて、今日の分析はよかったと思います。
問題はここから。以下は、私の意見です。
NHKも結論で言っているように、労働市場の質を高める、ことです。
こういう労働の実態を前提に、子ども・子育ての政策が作られていることが根本的問題です。女性は安価な労働力として働くことが求められ、そのための受け皿として、子ども・子育てはゆがんだ受け皿となっていくのではないか。子育ての本質的な問題は背景に霞む不定形となり、制度や補助金の問題になってしまっている、そういう感じがします。子ども・子育て支援事業の国の方向性から見えてくるものはそれです。