議案採決

定例会閉会日。議案採決。
議案第66号 平成26年日高市一般会計補正予算(第4号)。
この議案に対しては、反対討論(反対者の反対意見表明)があった後、それに対して賛成討論(賛成者の賛成意見表明)がなく、討論が終了となり、起立採決となりました。私は不起立で反対しました。次の議案第70号の期末手当をアップする予算が含まれているからです。本当は、予算に関してはどちらでもいいのですが、今回は議員報酬に係わるということでより鮮明な意志表明とすべく不起立で反対。
次は、「第70号 議会の議員の議員報酬に及び費用弁償に関する条例の一部を改正する条例」の審議。
まず討論では共産党会派が反対討論、この後、みんなの会会派も反対討論することを事前に聞いていました。我々は、その反対討論も聞いて、採決は反対とする心づもりです。
議長が「次に賛成の方願います」と発言したが、「議長」という声はありません。議長は「これをもって討論を終結」と発言、起立による採決となった。
賛成討論なし。これは、ある程度予想されたことでした。つまり、賛成討論を行わない、ということは、賛成者は自身の議案に対する意見を述べず、採決に際しての「起立」のみで済ましてしまうということです。したがって、多数会派による起立多数となることは分かっているので、、議案に対して一言も発することなく議案の認定とすることが出来るのです。この進行は、私が議会運営委員会で反対討論を行っても(議運委員会では私のミスで発言しなかった――すでに書きました)、反対討論が無ければ同じです。
なぜ反対討論を無視して賛成討論をしないのか。
それには、こういう理由が考えられます。この本会議でのやりとりは会議録に残されます(発行は3カ月後)が、全世帯に「広報ひだか」といっしょに配布される「議会だより」には掲載されません。反対と賛成の両方の意見が表明されない場合は、議会だよりに掲載しない、という議員内部での取り決めがあるからです。したがって、議会だよりに掲載される審議結果一覧には誰がどの議案に賛成したか、反対したかはわかりますが、それぞれの理由は、市民の目に触れることなく過ぎ去ってしまうのです。
現状の議会状況からすれば、報酬アップのことをあまり市民に知られたくない。そこで、このような議会広報の仕組みを逆手にとって、賛成意見表明(賛成討論)を行わなかったと考えられます。しかし、それでは余りに格好悪い。後ろの方で「誰か賛成討論やれよ」という多数会派の某議員の声。多数派賛成者の中に、損な役回りを引き受けようとする者はもちろんいません。
そして採決。「起立により採決いたします」と議長の声。私は起立せず反対。反対は私と永沼議員、みんなの会会派、共産党会派の4人。
ここで、「委員会で賛成したのに……」の2,3の声が聞こえました。ヤジは言った方が勝ち、という雰囲気がありますから、言ってくるだろう、とは予想していました。その後、起立多数で「本案は認定することになりました」の議長の発言でこの議案の審議は終了です。