そばの脱穀

 以前から頼まれていたそばの脱穀です。
 久し振りにカッター付きの脱穀機を引っ張り出す。これはネットで購入したものです。使用頻度も少なく、カッター付きのめずらしい機械で、しかも引き取り前提という条件でエアポケットに入ったような低金額での落札でした。即動くように、偶にエンジンを動かし、キャブに燃料が残らないように心掛けていたので、始動一発。低速のアイドリングもいい。
 天候の具合でソバの乾燥具合が今一という感じがしたが、実行するとのことで軽トラに積み込む。横幅がカッター分だけ広く軽トラの荷台よりはみ出すので、バランスが難しい。
 稲の機械を別の作物に適用するのだから物理的な機械適正があうかどうかが一番の問題です。そのためにはできるだけソバの乾燥を行うことが作業をスムースに行う条件となります。
 ソバの束を見るとかなり青い。どうかなと思いつつ作業を開始。初めて最初は調子よく、実の回収も断裁も調子よくいったが、しばらくすると回転が低下してきた。ベルトが摩擦して焦げる臭いがしてきました!
 明らかに詰まりの症状です。稲の脱穀の場合、どんなに草が混じろうとだいじょうぶだが、やはり対象とする作物が違うと、いろんな小さな条件の不適合が重なって機械が負けてしまう。農業機械の難しさであるが、そもそも、そばの大規模栽培だと専用のコンバインがあるが、中規模での機械がなく、稲作の機械を使う。といっても実際に使っている例はネットでの記事を見て知っているだけです。
 段取りや自然の条件やら機械の適性や、作業には諸々の変化への対応が必要です。見ていると簡単そうでもやってみると、やはり百の判断が必要です。そばが口に入るまではまだ先のこと。いろいろ学ぶことが多い初体験の作業でした。