「国民年金関係書類の紛失について」

 12日に行われた緊急の全員協議会の資料がFAXで届いていました。
 「国民年金関係書類の紛失について」
 紛失した書類は3種類。
(1)21人分の納付免除及び猶予申請書。
(2)17人の学生納付特例申請書。
(3)2万2486人のデータが保存されているハードディスクもなくなっていた。
(1)と(2)は1日はあったが5日からない、(3)は1日はあったが6日からない。市は盗難の可能性が高いと被害届を出した。
この事件は、成り行きによっては2つの性格がありますが、真相が不明なのでどういうことになるのか分かりません。しかし根本は、内部統制の問題です。事務ミスや不祥事が起こる度に繰り返し俎上に上がります。公的組織にとっては限界のない永久運動で、ないことが公の証としての厳しい自律が求められます。
 私が議員になって以来、思い出すだけで、4回目くらいではないかと思います。一番、問題になったのは、選挙管理委員会の不祥事でした。この時は、総務福祉常任委員会に調査資料が提出され今後の再発防止が質疑されました。
  私も、この事件に関連して、総務省の「地方公共団体の内部統制に関する調査研究」を引き合いに出して、平成23年12月議会の一般質問で取り上げたことがあります。またその当時、副市長は県からの派遣の方でした。(同じ釜の飯を食べたもの同士では、風土の中にどっぷりと浸かってしまって何が悪いかは分からない、異なる組織から来ている者はその風土に浸かっていない)という思いを込めて、外部組織のDNAを持っている副市長こそ、内部統制の課題はあなたの役割である、その役割のためにお招きしている、という質問をしました。
 市も発生の都度、再発防止を言い、日常的には「4C改革」をHPにも掲載して、しっかりとやっています、ということをアピールしてはいる。しかし、市は「4C改革」の取り組みをいみじくも「風土改革」と表現している。風土ということは、精神に作用しない、その組織特有の何か自分達では気が付かないものが底に流れていることを意味する。そういうことを意識し、それを克服していくのだと自覚的に使ったのであれば、その意気や良しとしたいところですが、果たしてそうなのだろうか。