2枚目の田植え

 もう1枚の田んぼの田植えを何とかやりました。こんな遅い時期に、ということは問題ではない。不完全ながら代掻きまでやったのだからとにかく植えなければならない。新しく田んぼと畑の同志となったHさんと、ハシゴを引きずりながらの平滑作業をやったのだから。
 仕掛かり中のことがあって本当は動けなかったのだが、今日やらなければ出来ないと思い、思い切って出動。雨が降る中を田植え機を積んで田に向かった。
 機械の調子はよかったが、苗箱の密集度がイマイチの所があり欠株が出た。ずぶ濡れになって補稙も済ませ、何とか「今年はやるぞ」の気持を形にしました。
 動植物が一緒に生息する姿、それが田んぼを観察する楽しみです。
 6、7センチのカメの子どもが2匹もいた。そう言えば、水を入れる前に、田んぼの中に大量に積んであった棒を片づけた。その一番下、それも真ん中辺に白い卵の3、4個分のかけらがあった。カメだと言ったらHさんは丸くないから違うのでは、と異を唱える。家に帰って図鑑を調べたら、間違いありません。イシガメでした。あの子どもも確かに姿、格好はイシガメです。
 以前からイシガメが何匹か住み着いていたのは知っていました。彼らも、環境省の絶滅レベル規準からすると、埼玉県は危険ゾーンに入っています。
田んぼの楽しみの一つはクモの観察。3年前の私の田んぼです。田んぼはクモの天国。水面、水上、上空といろいろなクモが住み分けている。これは糸の束を広範囲に張り巡らした捕獲ライン。畑のクモとは張り方が違う。
 一本苗の尺植え(30センチ角)による大開帳。苗1本でも、4、5本植えても実る粒の数は同じ。これも有機農業による知恵で、いまや常識となりました。最近の田植え機ではこの植え方が調整・選択できます。最新型はそれ以上の間隔で植えることができるそうです。先日、整備の相談で相談した某大手農機具メーカーの整備士から聞きました。田植えを見ると、密稙で沢山採ろうという植え方がまだ主流です。