市長選挙

 谷ケ崎照雄氏11166票、加藤清氏5828票、田中まどか氏4875票。
 市長選挙は結局何も起こらず、日高市で行われてきた従来の選挙と結果は同じでした。3.11以降の社会情勢の変化を期待して何かサプライズを予想した人にとっては全くの見込み違い、そうでない人にとっては予想通りの当然の結果という所だと思います。
 今回の選挙の特徴ははっきりしています。
 第一は、当選保守票の1万2000弱という数字。
 第二は、投票率が低かったこと。文化新聞号外によると、過去最低の47.76パーセント(有権者4万6258人)。
 保守の票の1万〜1万2000という数字は、市議選以外の国会議員、県議、市長等の選挙では、毎回必ず出る数字であり、これが固い岩盤としてあるという事実です。保守が割れていようといまいと、この数字は変わらないということがあります。変わらないことは、投票率に左右されない票であると言えます。これが日高市の選挙の最大の特徴です。
 これを変えようとしたら投票率を挙げることしかない。しかし、その投票率が過去最低であったことは意外でした。谷ケ崎氏の優位は当初から予想されたこと。しかし、こんな低投票率を誰が予想しただろうか。各々個性の違いがよくわかる候補者が揃っての選挙だったのだから。
 しかし、逆説的に言えば「個性の違いが良く分かる」故に低投票率だったのかもしれない。私の周囲では、誰に投票していいか分からない、という言葉が少なからずありました。ここに、第二の特徴の中心となることが潜んでいるような気がします。