議長選挙

 議長選挙は予想通りの結果になりました。候補者2人で現在の票の別れ方から言えば、こうなるだろうな、という予感はありました。
 日高市議会の重要な採決では、最初からの前提となるのは、やはり保守系議員が2つに分かれていることです。これについては議会に関心を持っている人は、すでにご存じのことだと思います。多数派を構成するどちらに決するかは、その都度の是々非々でいずれかになる票の行方次第ということになります。今回は市長選の塩梅で一つに固まったとかいう話も聞こえてきましたが、結局は、いつもの通りとなりました。
また政党関係では、2つのどちらかになるかは、結果として今までの行動から大体分かっています。したがって、保守系の2つのグループの事前の票固めの向かう先も自然に決まってきます。これらのことは議会の外に出て行かない情報なので、外から見るとせいぜいコップの中の争い程度にしか見えないかもしれません。
 そういう構造ですから、議長として何をやるかが問題ではなく、2グループの拮抗関係如何ということになり、相手の候補以外で固まればいいということになります。
 議長、副議長立候補の所信表明を行っても、現在、議会改革委員会を立ち上げて議論しているとは思えないほどの乏しい内容で、議会全体での漸進改革を目指そうにも、これではねー、と思ってしまいます。
 今回、私が議長に立候補をという話はありましたが、私は、今の自分の仕事は議長ではないと思っていました。問題提起によって二元代表制の意義と機能を際立たせ、議論を起こし決定のプロセスを明らかにして税の執行の公明正大を追求することが自分の仕事だと思い、議員1年間の勉強を経て2年目からのさらなる展開を目論んでいます。
 議長はどなたがおやりになろうと、議事進行の公平な采配と議会改革の音頭を率先してとっていただければいい。そうしないと議会の地盤沈下はますます目立ってくると思います。内部改革が出来なければ新しい血を入れて進めなければならない。自分も含めて入れ替わる時が選挙です。
 こうも思う。議会改革が進まなければ、その沈下度を見て発奮し、われこそはと議員に新規参入する人が増えることを期待したい。若きゃいいというものでもない、団塊の世代に期待したい。リセットした身軽な気持での挑戦と経験が活きるはずと思う。