師匠に久し振りに会う

 女影の川の観察に行った際に、久しぶりに師匠の所に寄りました。
 年末に会った時は元気だったが、調子はどうだろうか。今日は暖かい。いつものストーブ小屋にはいないだろうと思って行ったら案の定留守でした。パチン、パチンという音がする方に行ってみたら垣根の剪定中。
 「おーいっ、元気ですねぇ」
 「おーっ、来たかや」
 というわけで、日当たりのいい母屋の南側で話しました。師匠は背が高くスマートな感じだったのですが、何か小さくなった感じです。これも年のせいでしょう、私の母も、小さな体が一段と小さくなりました。
 川の汚染と田んぼの管理のことについて話した後は、諸々の百姓仕事のいつもの話題です。お茶畑を僅かを残して大分抜いて畑に戻したようです。
 少し残してあるのは何で、と聞いてみたら、おもちゃにする(遊びでやる)ためだという。自家製手揉み茶を作ろうというわけです。昔の道具が残っているとのこと。それなら、俺もいっしょにやるよ、教えてほしいと早速言いました。
 いつものことながら師匠が何かやろうとすると、手伝いますとすぐ言うのだがなかなか実現しない。しかし今回は伝統の本格的技術である。しっかり教えていただこう。
 かまがひび割れしているので何とかしたいという。納屋にあったかまは50センチ。底が割れている。確かオークションで出ていたのを覚えています。もちつき時期になると、うすやせいろ等といっしょにカマが出てきます。何とかしよう。
 帰り際、黒豆どうだと言って、たくさんの黒豆を持ってきてくれました。この黒豆は、私が4年前に師匠にあげたもので、師匠が毎年増やしていったものです。箱の中は半分くらい食べて残ったもの。