一般質問本番

 本会議開会直前に思いつきました。また尻切れトンボになるかもしれない。そうすると、最後の、行政改革大綱についての質問が中途半端になる、ここは一番大事だ。そう思って、議長、事務局長に申し出て、質問の順番を入れ替えてもらいました。そして、答弁の部長の了解も得ておきました。
 「防災関係→バス交通及び市民の移動問題→第3次行政改革大綱について」 を
 「バス交通及び市民の移動問題→第3次行政改革大綱について→防災関係」 としました。
 ところが開始してすぐ、議長が「暫時休憩」宣言、後方から私に、「バスはいいのか」と聞いてきました。
 「? ……」
 「バスが先ではないか」
 「あっ、そうか。しまった、間違えた」
 そうです。順番を間違えて、第3次行政改革大綱から初めてしまいました。最初の発言を取り消して、やり直しました。暫時休憩の間は時計が止まっています。議長が、休憩前に引き続き……と言ってから、質問再開。
 そして、国際興業バスの撤退問題に関しての質問が進み、今年度予算に計上されている地域公共交通実態調査について話し始めたら、議員席から、今年度予算はダメだ、という声が上がりました。
 議長が再び暫時休憩を宣言して一旦中止。この問題は予算としての議決事項にあることなので聞けない、ということらしい。決まりがそうなら仕方がない。飛ばして質問しました。
 間違ったことは議長の指示に従って直せばいいだけのことです。それにしても、議案としての平成24年度予算案の中の一項目だから一般質問では聞けない、などということは思いもよらなかった。後で同僚の議員に、この暫時休憩の意味を聞いてみたが、明確なところは分かりませんでした。いずれにせよ、前例集に出ているのでしょう。私は確認していないが、前例集にあるということであれば、今の所、その可否について争っても仕方がない。
 第1回質問の時間は約15分くらいだったか。再質問を考えると、丁度いい時間です。再質問は、事前打ち合わせの資料に基づいて、時間を見ながら、強調するポイントを斟酌しながら、材料の選択をしながら勧めました。質問と再質問併せて、意図は伝わったと思うが、もう少し突っ込んだ答弁が欲しかった点はあります。
 国際興業撤退に伴う交通課題の事業化については、総合計画であれほど明確に方針を出しているのだから、もっと具体的に答弁をしても問題はないどころか、いまここで言わなきゃいつ言うんだ、という感じがします。とにかくあと2年、この間に国際興業撤退以降の路線継続を確認しつつ、バスを中心とする交通課題の解決、オンデマンドバスの運行を含む新たなテーマも検討しなければなりません。市民の皆さんの意見を聞きつつ計画づくりを推進します、と言ってしまえばいいのに、なぜ言わないのか理解できないところです。
 第3次行政改革大綱については、言うべきことは言った。後は、行政評価シートの完成を待ち、4つの個別分野の具体的方針が出てくるのを待つ、という気持ちです。
 行革の前提となる財政認識については、これまでの質問に応えて、中期財政計画の策定を約束してくれ、予算編成の中期過程の公表も実現した。この二つをつなぐ「日高市の財政状況」は、市民に「財源不足」の現実を伝え、また行政のその認識の可否を問い、時代に合った事業を生み出す意義を訴えるもので、ここに市民への説明の努力を傾けるべきです。
 日高市の財政計数処理の高い能力と、今まで積み重なった情報や解説を総合すれば少しもむずかしいことではない。集約と編集の力を発揮すれば、成果はすぐそこにあると思います。その中で示されるであろう健全財政の中身と評価については、市民の判断を仰がなければならない問題です。
 防災に関しては、こう言いたかったわけです。「日高市地域防災計画」は、日高市の全ての装備と人員を動員する大計画であり、その改訂や実施計画の策定は重要ではあるが、市民の実際の行動やニーズに基づく情報はそこにあるのではない、実践的な対策を怠るな、ということ。情報の整理、提供をみると不足しているのではないか。
 再質問の途中、日高市地域防災計画を議員が読んでいないという言葉をめぐってひと悶着あり、これも取り消しをしました。「読んでいるぞ」ということです。今回の一般質問は取り消しが多かったが、取り消しの過程によって分かることもあります。
 持ち時間残り5分のところで、最終再質問に入ったと記憶していますが、まだ材料を有効に活かした言葉になっていないことを反省。

 本会議が終わってすぐ、病院に連れていくために母の所へ。昨日から血圧の薬と睡眠薬がなくなったという連絡がしきり。