全員協議会での質問

 前にも触れたように、全員協議会の報告は次のようなテーマです。何点か質問しました。
 全部、一般質問に取り上げてもいいような大きなテーマです。この報告事項が一般質問の締め切り直前に出てくるので、ここで報告された内容が質問に反映できないと言う事情があります。
 ①あと1週間早く提出してくれるか、②一般質問の締め切りを1週間遅らせてくれるか、どちらかの対策をとってほしいと思います。①は当然のことながら職員の負担が増える、②は各議員の質問に対する各部門の内容折衝の時間がなくなる、という否定の理屈があります。
 しかし、一般質問の締め切りに合わせて出てくると、何でや、という気持ちになります。予算関係は質疑で質問ができますが、予算の数字と理由の背景となるような質問をすると、それは質疑ではない一般質問だ、という制限が議会運営委員会長から出される恐れがあります。
 飯能市の予算質疑記録を読んでみると、何の制約もない全く自由にあらゆることを質疑していることに驚きました。あまり予算と離れたことになると、委員長が「委員会でやってくれ」と注文をつけていましたが。 
 ○全員協議会の報告事項(再録)
1.第3次日高市行政改革大綱について
2.第3期日高市障がい者計画・障がい福祉計画について
3.日高市介護保険料基準額の見直しについて
4.子ども医療費支給事業における対象者の拡大について
5.高根学童保育室の移転建設について
 今回の報告事項は、国の政策や動向に深く関係・連動している分野が多いというか全部そうです。事項の説明に共通して感じたことがあります。
 ・国の政策の変更や制度の変更がこのようで、
 ・県の方針はこのようで、
 ・市はそれらを踏まえて地域の実情を勘案・検討して
 ・結果、財源も含めてこのようになった。
 という一連の流れの説明が十分ではない。これは日高市の行政全般について言えることで、行政計画、報告、資料についてそういう傾向があるような気がします。職員はこの流れを意識しながら日高市の計画を作っているはずだから、説明することはいとも簡単なはずです。
 市民への説明責任と参加ということもよく言われますが、実際の説明実務としての技術と訓練等のものが足りないのかな、と言う感じです。この程度で十分と思っているか、出すことに慣れていないのか、出してもどうせ分からないと思っているのか、実際はいくつかのカクテルみたいなものでしょう。
 これらの項目を聞いて配布資料だけで分かる議員は、私も含めて一人もいないでしょう。
 「諸君の勉強不足だよ!」。いや、その通り。それは事実なのだが、やはり初動の説明は、先のプロセスを踏まえて丁寧に行ってほしい。丁寧に、ということは、見かけの情報量を多くと言うことではない。簡潔にポイントを絞って市の施策を説明することであり、あらゆる事業の前提ではないかと思います。その簡潔さと分かりやすさに、仕事の質が出てくるのではないかと思います。
 説明を聞いていてそんなことを感じたので、各項目に応じてその意を含みながら質問をしました。
 さすがですよ。いとも簡単に制度や法律の背景説明をしながら質問に応じました。それを文書に起こせば、そのままHPにも掲載できる市政資料になるはずです。それらが説明資産として積み重なってくれば、市民も私たちも情報共有が進んで時間とコストの節約につながるはずです。