歴史博物館の資料・カタログ売り場

 佐倉市議会視察の帰途、国立歴史博物館によりました。私は以前来たことがあるので、館内を回らずにロビーの玄関入口にある資料・出版物売場で時間を費やしました。



















 ここに揃えられている資料は、各県の博物館で編集・制作されたもので、県別に分けられています。一番端が九州の各県で、順番に東の県にいきます。レジの前を通ってそろそろ埼玉県だな、と思いつつ見ていったのだがありません。関東から東北各県は全く無かったり、あっても一目瞭然少ない。あまりの違いになぜかな、と疑問が湧く。
 レジの人に聞いてみました。埼玉県がないのはなぜかと。明確な答えはなかったのだが、各県から(各県の博物館から?)この歴史博物館の資料売場におく申出がないということらしい。このことを明確に言ったわけではないが、私の頭に残っている記憶の大意がこういうことなのですが、もしかしたら違っているかもしれない。
 売場の担当がいるから、とレジの人が引き合わせてくれました。そこで身分の事実が分かったのですが、売り場担当の正職員です。
 国立の史跡・遺跡関係の資料がないこと、また県の偏りがあるという同じ質問をしました。すると、確かに偏りがありますねと偏在を認めました。しかし、それがなぜかについては答えはなかったと記憶しています。私の薄い印象からすると、「改善します」か「考えておきます」か、その程度の答えだったと思います。
 これは、見る人の興味・関心と利便を考えれば、結論は一つになるのではないか。私だったらこうしたい、というアイディアをすぐ思いつきました。
 それにしても、日本を代表する国立の歴史博物館というには、あまりに工夫のない配列である。この売場にある資料は全国の博物館の研究や展示の成果を示すもので、その意味では純粋の学会ではない在野の研究成果かもしれない。そうであれば尚更、日本の博物館の頂点とすそ野を表現するものであってもいい。
 さて私の思いつき。
 巨大日本地図に国立の遺跡・史跡の位置を配置し、簡単な説明を加える。それに応じた各地博物館の資料を展示する。そうすれば全国の遺跡の分布が一瞥で分かり、その視線を下に落とせば関連資料がある、という仕組みです。別に大したことではないが、工夫なんて言うものは,小さなことをやるかどうかだと思います。