私の好きな景観


 この景色が好きで、役所に行くときはいつもここを通っていきます。伸び伸びとした素晴らしい景観で、日高では特にに好きな所の一つです。
 崖下の広い土地はかつては牧場で、黒い牛が飼育されていました。牛を取り巻く環境の変化で牧場経営は中止となり、その後、数頭の黒牛が草を食んでいました。牛がいなくなるのは寂しいので“自分の癒し”のためだと、主は語っていました。
 ずっと以前に、この牧場の主から、戦後に近隣の某市から来て開拓したということを聞いたことがあります。その時は、私は通りがかりの人間でしたが、牛や牧草をことを聞きたくて、奥の母屋にまで言ってお邪魔したのですが、主はいろいろと語ってくれました。
 最近、感じるのですが、どうも人が住んでいる気配がない。お会いした時も将来の不確かさを言っていたような気がします。
 この広大な“一等地”がどうなるのか。他人事ながら気になっていました。この数日のところ、牧草地の一部が耕されているようです。