文教経済常任委員会での審議

 3つの議案について、説明、質疑、討論、採決がそれぞれについて行われます。

○請願第2号 日高市における自然エネルギーの推進を求める請願
 「地域循環の暮らしを進める日高市民の会」から提出されたこの請願の審議の傍聴のために若い人たちが10人近く来ていました。まず紹介議員である○○議員から請願の説明が行われ、それに対して質疑を行います。
 質疑は自分の意見を言ってはいけないことになっているので、請願の趣旨について自分はこういう風に理解しているがそれでいいかと説明者の○○議員に質問します。その中で、自分の考えも織り込んで質問と言う形式にしてしまいます。この辺はテクニックを使いながら説明の補足をして賛成のための支援を行います。
 しかし『議員必携』では、質疑の回数も自由、自分の意見も自由に言ってよい、となっていますが、別に決めごとがある時はそれに従う、としています。日高市議会「先例集」には特に規定はないようですが、私は最初の臨時議会での質疑の時、この形式のことで質疑のやり直しを求められて大慌てしたことがあり、それがしっかり頭に残っていたので、とにかく質疑の形式は整えて行いました。
 質疑は何人かの委員から出されました。概略、次のようなことだったと思います。
 1 考え方には賛成としながらも、手続きや今後の経過において問題とすべき点があるので別扱いをすべきである。
 2 一の自然エネルギー推進都市宣言については、具体的文言がないと何を謳うのか不明。
 3 五の自然エネルギー推進の枠組みを国に求めることについても、何を求めるのか具体的な内容が不明。
 4 財源の裏付けをどうするのか。
 これらの質疑は尤もなことですが、そういう課題があるとしても、この請願の採択を退ける理由にはならないと思います。私は討議でも賛成意見を言い、採決の結果、4対4の同数となり、○○委員長が賛成を表明して審査結果は「採択すべきもの」となりました。
 賛成:横山、○○、○○、○○ の各委員
 反対:○○、○○、○○、○○ の各委員

○議案第32号 市道の路線の認定について
 議案として、路線名、起点・終点の住所、延長、幅員、開発許可年月日だけを記した簡単な資料と地図が配布されます。担当は建設課。
 これは全国の自治体共通、道路法第9条による「路線の認定」です。私道を市へ寄付する場合、市が定める基準に適合することが必要になり、そのための実地検分です。
 今回は宅地造成された中の私道を寄付されたケースです。現地に着いて車を降りた瞬間、あれっと思いました。側溝がない(この言い方は正確でないかもしれません、L字型のコンクリが敷いてあるだけ)、これでいいのかな、と思いました。見学15分。役所に戻って審議再開です。
 委員会室には建設課員も説明員として出席、議員の質疑に答えます。○○議員は宅地や不動産関係に詳しく、私がふと思ったことを技術面、法令面から押さえた質疑を行いました。L型側溝で格安に施工してあるがこれでいいのか、事前に協議を行ったのか、等、建設課が確認を行っていなかった答弁を引き出しました。専門的に知っていないと出来ない質疑です。
 問題は指摘されましたが、原案可決となりました。

○議案第31号 平成23年日高市下水道事業会計補正予算(第1号)
 23年度下水道事業会計の(収益的収入及び支出)と(資本的支出)の変化が生じたので、予定額を補正するというものです。これは、武蔵台・横手台のコミュニティプラントの公共下水道化に伴う費用5000万円を、住民の積立金から日高市に移行したことによるものです。修繕に3000万円、管渠の新設に2000万円の予算となっています。
  収益的収入
 営業外収益   4999万9千円
  収益的支出
   営業費用    3000万円
  資本的支出
   公共下水道管渠 2000万円
 この5000万円繰り入れについては、自治会でも検討され既に決定されたことです。原案可決となりました。
 以上の文教経済常任委員会の審議結果は、22日の本会議で委員長によって報告され、質疑と討議を経て採決されます。