巾着田護岸工事に驚愕の便り

(誤ってデータ倉庫の写真を削除してしまいました:2015年8月11日記)

 巾着田の管理事務所前の護岸工事について、以前書きました(http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20110421/p3「水辺再生? 水辺破壊?」)。
 環境に関心ありまた巾着田を愛する知人が、最近の巾着田を訪れての感想を送ってきました。この方は日高市外の人で、四季の巾着田を訪れその良さをよく知っています。便りは、巾着田の余りの変化に驚愕した内容でした。以下に引用します。


 ――今日久しぶりに巾着田に行きました。
 子どもが生まれ、一年ほど間をあけての訪問でしたが、河原に出て愕然としました。
 僕と妻の知っている川はそこには無く、無様な護岸と平らにされた河原、意味の分からない河川横断遊歩道などが目に飛び込み、
 僕たちはしばらく凍りついて動けなくなってしまいました。

 カワセミは営巣できたのか、ゲンジボタルが繁殖していた沢は、カジカガエルは…
 川沿いを観て歩きましたが、悲しい気持ちでいっぱいです。
 なんという貧しい表情の川になってしまったのでしょう。
 しかも対岸の土手には明らかに他所から持ち込んだ盛り土が黒々と固められ、いかにも素人が合理性優先で行った工事の様子がありありと分かります。

 横山さまのブログでもこれについての記事を拝見しました。
 他所の市の事で口出しをする事はなかなか難しいのですが、市民団体やNPOなどの反対は無かったのでしょうか。県が行っている『水辺再生事業』は全貌が把握できずにおりますが、これがその一環で行われたのあれば、なんという無知。声を上げなくてはならないと考えています。――


 日高市民としては、これを重く受け止めなければならないと思います。個別に話せば、皆おかしいと言いながら声にならないのは、どうも呆れてもう言いたくない、言ってもムダ、という気持ちがあるらしい。
 こういう事態がまかり通るのは、やはり巾着田全体のマスタープランがないこと、どういう巾着田がいいのか市民的議論に基づく全体イメージが無いために起こる、というのが私の持論です。
 巾着田ほど、日高市民のアイデンティティ造りと市民の力の結集にいい素材はないと思います。こういう所こそ市民との協働を発揮すべく工夫すればいいと思うのですが、この十年巾着田整備を観察してきましたが、その気配は一向にありません。何でかや?