一般質問の問題点

 一般質問について『議員必携』はどういう説明をしているか。6ページにわたって書かれています。約束事や手続き等の細かいことも多いのですが、意義に触れているところを引用してみます。
 議員が行う質問一般については、
「質問を行う目的と効果は、ただ単に執行機関の所信を質したり、事実関係を明らかにするだけにとどまるものでは決してない。所信を質すことによって執行機関の政治姿勢を明らかにし、それに対する政治責任を明確にさせたり、結果として、現行の政策を変更、是正させ、あるいは新規の政策を採用させるなどの目的と効果がある」、
 一般質問については、
「一般質問は、大所高所からの政策を建設的立場で論議すべきであること、また能率的会議運営が必要なことを十分理解して簡明でしかも内容のある次元の高い質問を展開したいものである」、
 としています。
 一般質問は、議員個人が議会で単独でスポットライトが当たる時ですから、質問を行ったことは自分のPRの絶好の材料になります。最近ではケーブルTVやネットの中継も可能になりつつあります。だから、一般質問には多くの議員が手を挙げます。
 質問一覧をみると、非常に多彩な内容になっていますが、私の質問を含め議員個人の意見にすぎない、ということです。
 執行部の施策に関して実態を質して、『必携』の言うように「現行の政策を変更、是正させ、あるいは新規の政策を採用させる」のが目的ですが、執行部がどう対処するかはさじ加減一つのような気がします。
 議会全体の意思ではない議員個人の一般質問も、言いっ放し、聞きっ放しになってしまい、執行部が明確に対応する、ということはないかもしれません。今後の審議を観察して確かめていきたいと思います。