ケヤキ


 市役所から県道に出ようとしてロータリーを回っていたら、桜の花の向こうに緑の細長い樹が突っ立っているのに気が付きました。車を降りて見に行きました。その時点で、ケヤキだと分かりました。すべての枝が上に伸びる特徴をもつケヤキの新品種です。
 このケヤキの樹形に良く似たイメージの樹があります。よく北海道の観光案内に出ている北海道大学のポプラ並木です。しかし形は似ていても、ケヤキの方が繊細で端正な印象をうけます。
 このケヤキは「ムサシノケヤキ」といい、昭和46年に日高市の農家の屋敷林で発見されました。違う形を持つケヤキに気が付いた農家の主人の話が、いつか忘れましたが、「広報ひだか」に掲載されたような記憶があります。日高市HPで検索してみましたが出てきませんでした。
 「埼玉県花と緑の振興センター」によると、昭和48年から苗木の増殖を開始し、1992年にはハーグ・ズータメア国際園芸博覧会において、品種部門コンテスト1等を受賞したとのこと。
 ケヤキは私が最も好きな樹です。ケヤキの大木が屋敷林に散在する武蔵野の田舎で育ったので、見上げれば常にケヤキの枝の広がりがありました。春は薄緑の幕を広げ、夏は日差しを遮る木陰をつくり、秋は大量の落ち葉が舞い、冬は網の目のような枝の向こうに青空があり、とケヤキは日常の景色そのものでした。
 初めてムサシノケヤキを見た時はびっくりしました。ずんぐりむっくり、野太い感じの子どもの頃から慣れ親しんだケヤキとは全く違ったさわやかな印象は、目の前に突如出現した“都会の女性”でした。
 高麗の郷のケヤキもムサシノケヤキで、新緑の美しいラインダンスをみせてくれています。

 市議選は無投票か、のうわさが飛び交っています。
 地方議会の存在の意義を問う国民の声が大きくなってきている、との報道に接する機会が多くなってきています。日高市でも私達が追求してきた議会改革への動きがゆがんだ形で露呈してきました。市政の課題も山積しています。
変えたい会会報№1.pdf 直
変えたい会会報№2.pdf 直
変えたい会会報№3.pdf 直
 市議選が無投票などありえないと思うのですが。