私のマスタープランコメント――その四

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■ふれあい交流軸


・案のふれあい軸は、西部山地のすそを辿る限られた地域であり、19ページで触れている「日高市全体を満喫できる観光施設の充実」とは異なった実情です。
 ふれあいは観光客だけのためのものではありません。第一に市民のためのものと考えるべきです。その意味で、ふれあい軸を案の地域に限定することは偏っています。


高麗川南東部、高萩南西部に広がる田園地帯は、市民の多くから絶大な支持を得ています。その景観、自然資源は市民だけでなく市外からも賞賛されています。
 日高市の各計画では、従来、この地域を農業地域として放任するのみで何ら市民の生活に資するものとして位置づけてきませんでした。
 この地域の農業、環境、自然、景観資源は、間違いなく20年後の市民生活の向上に貢献するはずです。


・この地域を縦断する軸を設定し、案の軸とは違った性格の田園軸を創生することが必要です。そしてこの田園軸と西部の原案であるふれあい軸をドッキングさせることが「日高市全体を満喫できる観光施設の充実」となり、「市民全体が満喫できる健康・福祉環境の充実」につながります。


・その西端が、高麗川南部工業核となり、この地域を工業地帯とすることは、日高市民の要望とは違える方針となります。
 無秩序な工業地域の拡大は、各種アンケートに表明された市民の住むに値する日高市の価値、すなわち生活が田園自然環境のなかで送れる幸福感を損なうものと思います。