全員協議会公開とはいうものの

 15日から市のHPに議会の全員協議会を公開するという情報が掲載されていました。また、その周辺情報として、公開をめぐっては議員間で意見が分かれていてまだ正式に決まってはいない、ということも漏れ聞こえてきました。
 公開は、議会検証委員会の委員長が強硬に主張している、という情報も聞こえてきました。この時期に急になぜか、です。公開は結構なことなのだが、この2文字を手にするための不純な気配を感じます。
 統一地方選を前にして、地方議会一般に対する評価は極めて厳しい。日高市も例外ではありません。大勢を占める保守系議員が執行部の案を丸のみで、「修正しない、自らも提出しない、公開しない」という三ナイ主義の典型です。一番活発に動くのが議長職をめぐる保守会派の談合とその条件をめぐる争いです。数年先までの就任予定者を決め、タライ回しを画策しているという有様です。
 こういう議会の状況が明らかになり、市民の目がいよいよ厳しくなってきました。私も参加している「日高を変えたい市民の会」も議会改革を掲げてこの1年活動し、打開を呼び掛けてきました。
 日高市議会の保守会派はこれに対して、自分たちも議会改革を行っていることを訴える活動を始めています。4会派合同で議会報告会を行ったり、検証委員会の委員長は、委員長として改革を推進していることについてパンフレットを発行して宣伝しています。
 そういう中での全員協議会の公開でした。

 10時開会ですが、事前情報として、9時半から公開の是非や手続きに関して議論が行われることを聞いていました。事前の議論が公開されるのかどうかは分かりません。
 傍聴の定員は8人。もしかしたらすぐ定員になってしまうかもしれない。8時少し前に家を出ました。まず、ガストで新聞を読みながらモーニングサービス。
 市役所に9時過ぎに着き、議会事務局へ。受付ナンバー2番。私としては、めずらしく早い番号だ。10時入場を告げられ、時間つぶしに1階ロビーで資料を読む。10時前に議会事務局にあがっていくと、知っている顔も含めて7人。
 10時。事前会議は続行、もめているらしい。1人が痺れを切らして帰りました。30分過ぎてもまだ入場の知らせなし。議長も説明に出てきません。40分頃会議室のざわめきが聞こえ、議員諸氏が出てきて事前会議終了。
 今回の公開は、キチンとした議論を経ての公開ではなかったことが明らかです。検証委員会委員長が強引に公開にもっていき、委員長自身も所属する保守会派の一方がそれを支持したのに対し、保守系もう一派が異論を唱えた――これが全員協議会の事前話し合いの背景らしい。
 この保守会派が二つに分かれていることは、市民には全く分からない実態ですが、議長選挙をめぐる争いでも分かるように、利害を異にすることがあると反目が噴出します。別名“市長派”と“県議派”というらしい。
 それにしても、公開を議論するならその話し合いから公開してしまえばいいのに、と思います。ましてや、外で待っている人がいるのです。やはり“変な”公開です。