農機具オークション3件

 最近、ネットオークションで購入した3件。また余計なものをと怒られそうだが、いずれも必要なものでずーっと探索して心がけてきたものです。

 マメトラ耕運機。昨年、しろかきでエンジン焼き付けを起こしてしまったものと同じ型です。この耕運機は定番とも言えるもので、数十年間同じ型でモデルチェンジがありません。最近の型でもせいぜいセルスタートが付いたくらいで基本の構造は同じです。
 エンジン焼きつきを起こしてスクラップと化しても、エンジンさえ動く同型機が安く手に入れば部品は共用ですから、再生できるとチャンスを狙っていました。そうしたら、近くの嵐山町の元農家が田植え機とセットでオークションに出しました。直接引き取りが条件と言うことで、競争者は現れず数千円のポンコツ値段で落札。
 持ち主は出品者のおじいちゃんで、機械の管理はいくら言ってもやらなかったとのこと。なるほど、機械の管理のバロメーターであるガソリンタンクの状態が最悪。残ったガソリンが腐って悪臭を放ち(知らない者にはいい匂いに感じます)、錆びてボロボロです。ガソリンは添加剤などが入っていてすぐ腐ります。さらにエンジン点火の際のチョークが固着。これも悪い管理の見本です。
 まずタンクを交換、さらに空気清浄機とキャブレターも清掃したうえで焼き付き機のものに交換。液体オイルで少しずつ固着を溶かしてチョークを動くようにして、泥はね防止の車輪覆いが無かったのでこれも焼き付き機から取り外したものを付けて、この写真が修理完了の状態。
 見事に一発始動。一日作業の甲斐がありました。私のやっている湿田のしろかきは馬力の高い耕運機が必要です。この春やはりオークションで購入した耕運機では力不足。頑健無比のマメトラのこのタイプが田んぼ用に最適なのです。

 修理・組み付け中のマメトラ。


 必要な部品をはずしたエンジン焼き付き機。エンジンだけは鉄クズ、他は全部使えるのではずしてストックします。


 比較的新しい(17年頃)型の田植え機。マメトラと持ち主は同じだが、こちらはキャブレターの掃除だけで済みました。エンジンも一発始動、油圧関係も正常です。前の田植え機をギア不良でばらしてしまい、田植えを迎えて少し焦っていましたが、この田植え機は全くいい買い物でした。


 一輪稲刈り機。千葉のリサイクル専門業者から、これも数千円で購入しました。ネットオークションには余り出てきません。出ても高価で競争多く売れてしまいます。帰農などで故郷に戻って湿田をやることになった人たちが求めるのでしょう。
 稲刈り機は現在持っているものが調子はいいのですが、二輪で重く、土にもぐってしまい、作業不能となるのが例年の常。この対策にどれだけ時間を費やすことか。一輪であれば、軽量でありかつ稲の切り株の上を幅広タイヤで動くから、泥にもぐらず安定して作業ができます。これも必須のアイテム。
 いつものことながらポンコツ再生ですが、それも面白く楽しいことです。