巾着田が1年で最も美しい日

 
 もうこんな季節になってしまいました。春から夏に移る予感を感じさせる5月の一時が好きです。からっと晴れた空に乾いた風、緑きらめく山野の上に流れる白い雲。いいなぁー、今日の巾着田は。
 この木漏れ日の空間は、理屈も論理も言葉も何もかも全て呑み込んで溶かしてしまいます。めったに出会えない1年のうちの5月のある晴れた日。


 菜の花が終わり、田に水が入る季節。ここが田である風景を思います。


 緑陰の小憩。子どもたちには、草だけの何もない、こんな広場が一番いい。転倒して具合が悪かった母もようやくよくなったと思ったら、今度は腰を痛めてしまった。ここに連れて来て弁当を広げれば喜ぶはずです。
 巾着田の畑の麦のできはなかなかいい。今日はその麦の畝の間にゴマを播きました。いつもは遅くなってしまうのですが、適期に播けたことで安堵の気分です。