国立女性会館のことをもう一度

 国立女性会館について書きましたが、コメントをいただいた森生さんは、昨年11月、仕分け事業直後に早々と書かれていました(http://blog.goo.ne.jp/rinjuki/e/3cfa66d8d68533ef566245c709f104ed)。
 拝見すると、いつもの軽妙洒脱なタッチで綴っています。会館の印象と存続についての考え方は私と同じとお見受けしました。そして、自身の経営努力をすることについても。写真は、森生さんの写真は本当に見ていて楽しいしきれいです。
 どんな経営努力がいいのか、森生さんは一般への開放について言っていますが、宿泊も含めて施設の一般開放はすでに実施されています。私は、その一般への開放の努力もさることながら、ジェンダーの旗印以外の可能性について書きましたが分かりにくかったと思います。
 いずれにしろ、理論と実践から日本の男女共同参画の堅固なセンターたらんとする姿勢に変化はないでしょう。事業仕分けのような外圧を機に、応援する人間や批判する人間も含めた議論を公開すればいいと思います。それこそ、宣伝と経営努力のいいチャンスです。しかし、そういうことを考える輩はけしからん、勉強が足りないと言われそうな雰囲気あります。
 ところで、昨年2月に会館に行った時に持って帰ったいろいろなパンフレットが見つかりました。HPには連絡番号がなかなか見つからないのは事実ですが、施設案内には会館の代表番号も明示してあって行き届いていました。
 「女性教育情報センターだより」(08.9.30)には『女性総理大臣の実現はいつ?』という特集があり、女性議員の増加を呼びかけています。その女性議員でいま注目される人との対決が実現してしまったことも皮肉なことです。
 パンフレットの中に、丁度1年前の『センターニュース』があり、巻頭に神田理事長の「継続の上に新たな広がりと深まりを」とする平成21年度の方針が述べられていました。
 1年後のいま、事業仕分けを踏まえた決意をHPの中ので語っています。そこには男女共同参画への強い決意があり、仕分けをばねにその堅固な砦をますます強固にしていこうという姿勢がうかがえます。そのキーワードが“女性のエンパワーメント”ということのようです。
 最近、気になった女性の発言を紹介します。農業と食をテーマにいま、埼玉県小川町で活躍している女性です。彼女は小川だけにとどまらず、その活躍は全国にひろがりつつあり、非常に頼もしく感じられます。
「世の中には深く考えすぎて、身動きがとれなくなっている人をたくさん見かけます。私は今までジェンダーの視点を入れて活動してきましたが、今は逆になりつつあるかもしれない、という感想を持っています。……(中略)未来は年齢も性差も職歴も関係なく、共生のためのネットワークをどう築くか、車座で考える時代です」(生活工房「つばさ・游」のメールマガジンより。http://tubasa-u.com/)