荒川流域ネットのシンポジウム

 11日は、NPO法人荒川流域ネットの「第13回荒川流域再生シンポジウム」です。今回は、かなり内容が充実しています。以下にその内容を揚げておきます。
 私の目当ては、テーマ2の「平地林を保全し、冬水湛水を復活する」です。平地林は里山を構成する重要な要素ですが、相続税をはじめとする土地税制の複雑な条件があって、保存に難しさが伴っています。
 単なる掛け声ではなく、社会システムとして維持存続させるためには、究極のところ税制や法制度の改革が必要です。どういう議論が展開されるか興味は尽きません。
 報告は、平地林を残すことに行政としても熱心な狭山で活動している人で、この問題を長く追求してきました。こういう問題意識に支えられた市民運動の成果は非常に貴重で、シンポによって各地に広く伝わっていくことが期待されます。
 私も役員で開催団体の一員として、参加します。興味のある方は是非ご参加を!

【午前の部】
 荒川流域ネットワークは、荒川流域の自然環境の再生と流域の関係諸団体の理解と連携を深めるため2008年から荒川流域再生シンポジウムを開催し、そこで「みずかけ“サ”論」という形でオープンな議論を重ねて来た。 
 2009 年度は、8 月の開催に続き、2 回目のシンポジウムを開催することになりました。今年度、荒川流域再生プロジェクロが進めてきた「菅間堰アユ溯上作戦」の結果を報告するとともに、荒川流域が抱えている山・川・水田・平地林・都市の循環的課題を立場を超えて討論をしながら、解決に向けて一緒に進んでいきたいと考えております。荒川流域で活動されている多くの団体・個人の方および関係する機関の方のご参加をお願いいたします。
 9:40 受付開始(研修室101 号)
10:00 主催挨拶・来賓挨拶 
10:15 テーマ❶「源流の森林を生かす」
     キーノートスピーチ大野輝尚(秩父市環境農林部管理課)
       「源流の森林を生かすための技術、マーケットの創造、植生のデザインについて」
10:40 テーマ❶ みずかけ〝サ釤論
11:45 昼食
12:30 テーマ❷「平地林を保全し、冬水湛水を復活する」
        キーノートスピーチ小川泰男(さやま環境ネットワーク緑の分科会リーダー)
       「都市に隣接する平地林の活用法と税制システム改正への提言」
        キーノートスピーチ川島秀男(鴻巣の環境を考える会会長・荒川流域ネットワーク理事)
       「荒川流域にコウノトリを復活させるためのロードマップづくり」
13:15 テーマ❷みずかけ〝サ釤論
14:00 休憩
14:15 テーマ❸「東京湾から上るアユの溯上環境を創る」
     キーノートスピーチ金澤光(埼玉県環境科学国際センター自然環境担当部長)
       「2009年度の入間川・越辺川での標識アユ遡上調査結果から」
     キーノートスピーチ検討中
      「近年の魚道及び簡易魚道についての諸情報」
15:15 テーマ❸みずかけ〝サ釤論
16:30 終了