国道1号を京都府亀岡へ

京都の亀岡市まで遠征してきました。軽トラでです。往復とも高速ではなく、下の一般道路を走ってきました。走行距離1400キロ、さすがに走りでがあり、疲れました。
前日、東京と神奈川の3箇所に住んでいる子供たちを順番に回り、夜、神奈川のはずれの娘の所に到着、泊まって翌日の朝、7時半に出発して西に向かいました。
亀岡に行ったのは、オークションで購入した農機具を引き取るためです。7月にやはり、オークションで買った耕運機を引き取りに岐阜県多治見市まで行きました(http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20090711/p1)。名古屋まではよく車で行ったことがあり、時間的にも距離的にも感覚があったので、そう大変とは感じませんでした。京都は名古屋のちょっと先と思っていましたが、しかしそのプラス距離は思った以上の距離感がありました。
さて、オークションで落とした「もの」は、ハーベスター(脱穀機)です。ハーベスターは現在、持っています。今期も、ブログの記事に書いたように、トラブルを克服して何とか役割を果たしました。
しかし、エンジン、脱穀機能関係はまだ使えるのですが、移動のためのクローラー(ゴム製のキャタピラー)がいつ切れてもおかしくない状況なのです。切れたら岡にあがったカッパ、移動できず使い物になりません。田んぼに移動せず、はざがけした稲束の方を動かせば、機械を固定して使えますが、機動性が発揮できません。。かなり激しい使い方を経てきたポンコツ故、これは30年以上の経年変化で仕方がありません。
 クローラーを交換すればいいのですが、これが1本10万円前後の値段で、到底、その選択肢は出てきません。そこで、格安でいいものがあればねらおういうことに決め、この1カ月ずっとウオッチしてきました。
 稲作シーズンが終わって需要期を外れている、年末で売り急ぐ気配が出てくる、という事情も購入者にプラスに働く、などの条件も考えました。
 ・古い型でも外見は問わず基本機能がしっかりしていればいい、しかも格安。
 ・動かないジャンク品でも、クローラーがはずせて流用できればいい
 この二つをポイントに見ていくことにしました。オークションは自分の希望どおりにいくことはまずありません。マッチするものがなかなか出てこない、出たとしてもいいもので安い価格のものは当然競り合いになります。高い価格を指せばいい、あるいは高価格品を買うというのではは脳がありません。
 農機具オークションは格安でいいものをゲットする、そこに面白みと実益があります。そのためには眼力がなければだめです。出品者の口上と写真のみで判断しなければなりません。選挙と同じです。機械の良し悪し、どの点を取ってどの点を捨てるか、設定目標との合致とずれの評価、出品者の信用の評価等々です。
 そして、農機具の場合、出品者が機械の使用法や操作について理解していない専門でないケースがあり、格安設定で開始することがあります。
 こういういろいろな条件の元で、自分の条件に合う好物件が、虎視淡々として画面を見ている人たちの目から漏れることがまれにあります。こんなことはまずありませんが、エアポケットに入った状態です。
 経過は省くとして、今回のオークションで獲得したハーベスターは、最高のベストバイでした。まさにエアポケットに入った好運を逃さずキャッチです。
 昭和58年〜60年代のヤンマー製、30年近く前の製品ですが、使われた痕跡少なく塗装もピカピカ、ガソリンエンジン、その他の機能は好調で、クローラーは全く山が減っていない新品状態、しかもめったに見られないワラカッターのオプションが装着されている。
 ちなみに、農機具のオークションでは、30周年ものはまだまだ健在、流通の主力商品です。離農や後継者不足の廃業で供給は潤沢のようです。一方、定年帰農や小規模個人参入で、古い機械の需要は旺盛です。機械の動向を見ていると農業の実態も変わって来ていることが分かります。
 ところで、ワラカッターが付いているハーベスターはめったにありません。今までオークションで見たのは、1、2回です。非常に高価なオプションで、特にワラカットを使用目的としない限り普通はつけません。
 写真で分かる大型の出っ張り部について質問がいくつかありました。これは何かと。出品者はもちろんハーベスタについて何の知識もありませんから回答もできません。私は見てすぐ分かりました。
 ワラカッターは脱穀と同時にワラを切り刻んで田んぼにばら撒きますが、使い道は家畜の飼料用とか、無農薬栽培での畝の被覆とかに使えます。最近は無農薬栽培の興隆に伴い、それ用途の機械・道具は非常に人気があります。私は畝に有機物を被せるやり方を基本にしています。このワラカッターも、イナワラ・ムギワラを切り刻んで刈り草といっしょに畝に被せるのに役立ちます。
 こんなわけで手に入れた良品ハーベスター、相場の7分の1前後の値段。とてもじゃないけどこの価格で普通では手に入りません。
 しかし大物です。運送を頼めば4、5万円。これではベストバイも帳消しなので、実際の出費の伴わない自分の身体酷使といきました。つまり、出品地の京都まで取りにいくことです。そして、出かけました。
 国道1号をのんびり下りましたが、さすがに遠い。到着は夜の8時。若い出品者は親切で、逐次連絡を取りながら待っていてくれました。
 その道中写真をいくつか。

冠雪の富士山を見ながら御殿場付近。こんなきれいな富士山を見たのは初めて。

前に長いトレーラー。

左に駿河湾

風車メーカーがこんなに大きな工場とは知らなかった。

豊橋路面電車

後ろの3×2車輪が、空荷の時は2×2の4輪が上に引き上げられる。日本のこの省エネ技術! 感心してしまう。

正面に伊吹山関ヶ原付近。暗くなってきた。少し焦ってくる。