総選挙の結果

 午前2時、総選挙の趨勢判明。
 埼玉9区では五十嵐文彦氏です。祝当選! 15万1057票。大塚拓氏10万9918表。その差は4万票強、予想以上の大差でした。これによって大塚氏の復活もなりませんでした。
 全体では306議席(午前3時)。各マスコミの予想の正確だったことに、改めて驚かされます。しかし、ふたを開けてみなければ分からないとは思いつつ、実際に目の当たりにしてみると、こんなことが現実に起こったのだと実感します。
 55年体制の崩壊が言われて久しいのですが、社会の各方面によってそれが見えたり見えなかったりしていました。しかし、今回の選挙結果で、一目瞭然、木っ端みじんに砕かれました。
 また小選挙区制が本性を顕わにし、日本の政治風土とあいまってどちらにも動く魔性をもっていることも分かりました。
 これで、何かが変わっていくでしょう。国民は、何がどう変わるかについては一抹の不安を感じながらも、変わることを望んだのです。変わらなければどうにもならないまでに膨らんだ気分がはじけました。
 「財源うんぬん」の議論も、やってみなけりゃ分からない。橋本大阪府政も、不可能と言われた改革を数字の上で実現しました。
 私の現知識で判断すると、個別の政策もおかしいと思うことはいろいろあります。交通政策も、農業政策も、都市政策も。実験が不可能な政治政策、結果が全てです。やってみてやはりだめだった、ということにはなってはなりません。票目当てではないことを証明する効果のある実現性にどこまで迫れるか、変化を望んだ者は厳しくチェックしていく必要があります。
 そういう、やってみなければ分からない政策に信頼性を付与するのが、将来の社会をどう構築するかのビジョンです。自らの言葉で理念と政策の橋渡しを語り説得し、その言葉の力で聞くものに参加への意思と希望を呼び起こす――それがリーダーの役割だと思います。
 
 日高市の得票数、五十嵐氏約1万8000票、大塚氏約1万3000票。約5000票の差、かつてなかった数字です。これは、これからの日高にどんな変化を発生させるのでしょうか。
 惰性からの脱却につながるのか、迎合と追従か、あるいは無変化への選好か――国政と地方自治ではまた様相はちがってきますが、変わるべきことが多くある日高に、この変化の風を活かせればいいと思います。