講演会『身近な自然を守り、未来につなぐ』

飯能の自然保護運動については、以前ブログで書きました。「天覧山多峯主山の自然を守る会」と「天覧山付近の自然を守る会」―30年前の本から(http://d.hatena.ne.jp/hideoyok/20090418/p1
 4月に埼玉県の環境賞を受賞した団体が、30年前の飯能の自然保護運動に関心を持った記憶を呼び起こしたからです。さらに、私は横手台の小学校用地の公共化運動に昨年より関わっていたので、その問題意識もありました。ブログでは、確認してみたい一つの疑問についてこう書きました。
 「私は、さいたま環境賞の受賞者である「天覧山多峯主山の自然を守る会」が(30年前の)この本の著者である「天覧山付近の自然を守る会」のことだと思いました。巻末にある会の年表を見ると、結成は昭和52年です。明らかに別の組織です。しかし同じ流れを汲む集まりなのかもしれません。それは、「天覧山多峯主山の自然を守る会」の代表者に聞いてみようと思います」
 私は受賞記事を読んですぐ、ある企画を思い付きそれを実行に移しました。
 それは、8月に行われる「日高みどりの会 第3回環境ボランティアグループ活動展」で予定されている講演に、代表者の浅野正敏氏をお呼びしようということです。日高みどりの会は、12の環境ボランティアの連合組織としてそれぞれの活動を連携させて、日高の環境運動を進めることを目的としています。その趣旨からして、まさにピッタリの話し手です。
 浅野氏は、予算がないので無償でのお話しをという当方の不躾な依頼にかかわらず、会とイベントの趣旨を理解して下さり、講演を引き受けてくださいました。そして、先の疑問についてもお会いした時に詳しく聞くことができました。
 浅野氏が代表である「天覧山多峯主山の自然を守る会」は、「天覧山付近の自然を守る会」の運動の精神や趣旨は引き継ぎつつも、やはり違う組織だったのです。
 目的は同じとしつつもなぜ違う組織が立ち上がったのか。その発起のいきさつとその後の運動の経過には、ドラマチックな人間模様と市民運動が直面するさまざまな困難がありました。そして、それを乗り越えて現在の理想的とされる市民、企業、行政の3者協働による環境活動とエコツーリズム
 いただいた講演のタイトルは
 『身近な自然を守り、未来へつなぐ――天覧山多峯主山一体の保全活動』
 日本生態系協会会員の市川和男氏による、一帯に生息する動物や貴重な植物の映像による解説つきです。
 私が付けたキャッチコピーは「開発見直しと環境保全市民運動の成果と将来」
 23日、日曜日の午後1時から高麗の郷で開催されます。