約1か月振りの記事です

 この前の記事が4月30日ですから久しぶりです。農作業が佳境となって忙しく、またその他のいろいろな事が重なり、1日があっという間に過ぎていきます。この間、メモはたまる一方なのですが、その裏付けを調べて書くということになると、パソコンの前に暫しの時間を費やす必要があります。
 パソコンの前にいるよりは野良の風をどうしても求めてしまいます。また、―日の農作業の後の一杯の旨さには抗しがたく、母親の顔を見に行く日課も欠かせない。とこんな訳でのご無沙汰でした。
 キチンと調べた上での記事が理想的ですが、それにこだわらず、思いつきやメモ程度の軽い気持ちで書いていこうと思いました。
 数日前から田んぼの代掻き作業に入りました。昨年は不耕起と有機物マルチを試みて見事失敗、今年は代掻きをすることにしました。有機物マルチは一部うまくいきましたが、湿地でライ麦が育たないので、いいことは分かっていてもそれも限度があります。水の入らない条件に対しても、今年はある程度の覚悟をもって対処しようと思っています。
 雑草対策――稲作の永遠の課題についていろいろと試みてきましたが、通年で水が保てない条件では土台無理な話。除草剤ほか農薬は使わない基本は守りながら、どう克服していくか。もう一度、基本に戻っての今年の田んぼです。
 
 一年に一度の田んぼの作業、農機具関係の操作があやふやになってへまもやらかします。ロータリーをつけ、かご車輪で耕していた時から感じていたのですが、車輪が土を加え込み過ぎて非常に重い。それでも底が浅いところは良かったが、深みでとうとうダウン、はまりこんでしまいました。
 そこでロータリーを外して代掻き用のレーキに付け替えて再開。かご車輪でレーキなら深みであろうと問題なく走ることは過去の経験から分かっていました。ところが一往復してUターンの時再び車輪が畔に食い込みダウン、二進も三進も行かなくなりました。時すでに夕闇が迫りつつあります。そのままにして退散。写真はその時の状態の時です。

 翌朝、師匠から自宅に電話がありました。私は畑にいて妻が聞いた伝言。「かご車輪が逆についてるぞ」。
 「あっ、そうか」。氷解です。かご車輪を左右逆に付けたために、車輪の内側の返しが進行方向開いた状態となり、そこが土にくい込んでいたのです。わかりました。初歩的ミスです。
 早速、田んぼにすっ飛んで行って左右交換です。とは言ってもこれが難題。土に食い込んだ車体を片側ずつ持ちあげ、重い車輪を外すのに1時間。ようやく装着し後は快調です。
 輝く陽光に乾いたかぜ、野良の風が心にしみる初夏の気持ちのいい日でした。一服時、桑の樹林で疲れた体を横たえた時、仰向けの視界にたわわに実った桑の実が。甘酸っぱくおいしい実はたちまち熟し、ぽとぽとと落ちていきます。