畑に初めてキアゲハが

 今年はモンシロチョウがいないような気がします。今年見たのは、一匹だけでふらふら飛んでいるのを2回のみ、今日二匹が飛んでいるのを見ました。少ないのは気のせいなのか、自然の循環現象なのか、あるいは他の原因なのか私には分かりませんが、そう思う人も多いようです。
 キアゲハは初めて見ました。そして、このキアゲハが飛んでいく先をしばらく見ていると、思った通り、パセリの葉に取り付きました。キアゲハがパセリを好むことは、昨年の秋にこんなことがあったからです。

 昨年の秋に撮ったパセリを食べるキアゲハの幼虫。この幼虫がパセリの畝にたくさんいました。ところが、注意して見ているのですが、少し見ていない間に、ふっといなくなります。一体どこに消えたのだろうかと思うほど、かき消すようにいなくなるのです。あんなに沢山いたのにどこに行ったのだといくら捜しても見つかりません。本能で身を隠す時期と場所を心得ているのだと思います。

 これは秋も深まった頃の写真。ある日パセリの葉の近くに置いたままにしてあった苗箱(稲のモミを播く箱)を片付けようとして、裏返しにして発見した幼虫です。パセリを食べていていなくなった幼虫に間違いありません。偶然の発見です。
 パセリの近くで発見したのはこれだけ。他の幼虫は、どこかで鳥の目に付かないところに隠れているはずです。パセリの中にいれば緑色で目立ちませんが、離れたら派手なグリーンはよく見えます。だから、絶対に発見されない潜伏先を見つけるわけです。

 寒くなるにつれ、このように変化してきました。さなぎに変化してきたのです。触れるともぞもぞっと少し動きます。そしてだんだん動かなくなってきます。
 このさなぎが春になってどのようにチョウになるのか見てみたいと思って、この苗箱を草むらに隠すように置いておきました。鳥の目にふれないように、です。ところが、周囲の草を刈っているとき踏みつぶしてしまいました。残念なことをしました。
 今日来たアゲハが止まったのは、昨年から同じ場所にあって越冬したパセリです。このパセリを食べたキアゲハかも。格別においしかったパセリの味を覚えていた? まさか、そんなことはないでしょうが、そう想像するだけでも楽しいことです。
 それにしても、チョウチョが少ない。