「日高市財政と移送サービス」報告書まとめ作業

日高市財政と移送サービス』
―市内循環バスは廃止されたが、
ますます高まる移送サービスの必要性
それにどう応えるか、市財政と民間サービス両面からの
可能性を追求する共同研究―
 このようなキャッチフレーズで、聖学院大学政治経済学部高端正幸准教授の授業とタイアップして日高まちづくりフォーラムとの共同研究発表が、平成21年3月1日(日曜日)行われました。
 当日は出席者は約60名、市の広報誌に予告を掲載できなかったので周知が十分ではなく、出席者数はあまり期待できないと思っていたのですが、予想以上でした。めずらしい企画で斬新な印象を与えたのでしょう、埼玉新聞ほか、地域紙2紙にも掲載されました。聖学院大学からも広報が出席していました。
 ○高端先生の日高市財政の講義
 ○日高市における移送サービス廃止に至る経過についての学生の報告
 ○「行政革新度」「行政サービス度」全国ランキングから見た日高市の現状について学生の 報告
 ○「日高まちづくりフォーラム」による「市民によるまちづくりと財政学習の意義」
 これが発表された4つのテーマです。
 この発表会を企画している時、大学側と「日高まちづくりフォーラム」との連携効果が、提供する材料と実際の話の内容においてうまく発揮できるだろうかと多少心配でした。しかし時間が多少延びましたが、これら4本の材料それぞれの内容的おもしろさと連携の効果は示され、参加の方々も意図を汲んでいただけたのではないかと思います。
 高端先生の「日高市財政をつかむ―掘り下げるべきことは何か」は、日高市民が市の財政を議論する時の標準的テキストになるもので、大きな財産をいただいたと思います。今後、これを大いに活用して、私たち市民の財政認知度を高くしていかなければなりません。
 後日行われた高端先生との反省会での話。日高市を材料とし今回の発表に至った地方財政論を授業として取った学生は、当初数十人いたのが、最終的には発表会に参加した7人になったとのこと。そう言えば、先生は私と川田氏がレクチャーを行うため聖学院大学に行った時、厳しく指導すると言われていました。7人の学生たちは、いい勉強、いい経験ができたと話していたとのこと。かれらはこの発表を最後に学生生活を終え、各々の職場に向かいました。
 また高端先生もこの発表後、新設の新潟県立大学に迎えられ、すぐ赴任されました。今後も、助言をいただけるとのことは非常に有り難く心強いことです。
 その7人の学生の報告内容を受けて、いま「日高まちづくりフォーラム」では、日高市民として自分たちの問題としてどう考えるか、をまとめ中です。
 レポートを読み返してみると、よくまとめてあると改めて思いました。若い人たちの感性が感じられる資料を読みながらの「日高まちづくりフォーラム」も勉強に力が入ります。毎回、喧々諤々の議論は楽しいものです。しかし。議論しているメンバーの平均年齢は60歳代? この議論に若い世代が入っていれば、としきりに思うのです。
 数回の検討会を行ってこのテーマへの提言としてまとめ、先の4つのテーマと併せて報告書とする予定です。
 勉強会のメンバーは常時、募集しています。若い世代が入っていれば、などと書きましたが、どなたでもお出でください。