新聞の投書と私の古古古米―続き

 11日に古古古米60キロのモミ摺りを行って、結果はどうなったか、まだ書いていませんでした。
 200キロの機械の移動を行い作業性を確保し、手が届く範囲の駆動部には全部注油して運転。極めて快調だったが、ほとんど終了した時点でキーキーいう異音が発生してストップしてしまった。モミを摺りこんで皮をはがすロールの隙間が開いているのに止まるというのは想定にない事態です。何回かエンジンをかけても同じです。それは、次の課題として、とりあえずモミ摺りは完了しました。
 さて、どうだったか。外見は全く問題はありませんでした。古いモミになると、乾燥が進んでモミ摺り時のロールに挟まれた時の圧力でコメが割れるとも言われますが、それはなし。これは予想外だったのでびっくりしました。味はどうか? 玄米で炊いてみたところ味も問題なし、美味しかったです。

 モミで保存するのが理想的であることは知られています。しかし、米屋さんも消費者も、販売や炊く時にその都度モミ摺り出来るわけではなく当然玄米でなければなりません。
 しかし政府保管米はその必要はなく、モミでの貯蔵でよいことになります。モミの分の体積が20パーセントくらい増えますが、冷蔵の電気代も不要、設備も普通倉庫で済みます。
 長野の農家の方のご意見は全く妥当でした。農水省は、実現を目指してコストシュミレーションをすべきだと思います。あるいは予算削減の観点から行財政改革の目標にすべきでしょう。
 私の古古古米はまだたくさんありますが、モミすり機の調子を戻すことからの仕事になりそうです。これは相当古い機械です。モミ摺り機は納屋で使うから、ほとんど、99パーセント電動です。
 このようなエンジン付きのものは本当に少数で、ネットオークションになかなか出てきません。この機械はオークションではなく、農機具商のHPで見つけたものです。一昨年、栃木県の茂木町まで取りに行きました。それまでは、女影の農家の納屋で眠っていた、もっと古いものを使っていました。
 コンピュータで動くのではなく、エンジンと物理的メカニズムで動く古い機械を使いこなすことは、農作業の原点や作業の特性・特徴の理解につながり、面白くもあり楽しいことです。